「予約が取れない伝説の家政婦」として大人気のタサン志麻さん。「料理がつらい」という人や忙しい人にこそ、調味料が少なかったり、調理の合間にほかの作業ができたりするフランス料理がおすすめだそう。

 冷蔵庫にあるもので作れるとっておきにレシピをまとめた『日曜日の台所 志麻さんの”おうちビストロ”』(毎日新聞出版)から、今の時期に作りたい「あじのタルタル」と、フランス家庭料理の大定番「グラタン・ドゥフィノワ」を紹介します。


「アジのタルタル」

初夏を感じさせる爽やかな一品

◆材料(2人分)

・刺し身用アジ:100g
・塩、コショウ:各少々
・レモン汁:1/4個分
・キュウリ:1/2本
・黄色のパプリカ:1/4個
・赤タマネギ:1/8個
・ケッパー:小さじ1(ショウガの甘酢漬けやラッキョウ漬け、ピクルスなどでも代用可)
・ミントの葉:適宜(万能ネギ、パクチーなどでも代用可)
・オリーブ油:大さじ1

◆作り方

(1)アジは1センチ角に切って塩、コショウし、レモン汁の半量でマリネする。

(2)野菜は5ミリ角に切る。ケッパー、ミントは粗く刻む。

(3)(1)と(2)をボウルに入れ、塩、コショウ、ケッパー、残りのレモン汁、オリーブ油で味をつける。ミントの葉を入れて混ぜる。盛りつけてミントを飾る。

 爽やかな酸味が楽しめ、初夏を感じさせる一品で、おかずになるタルタルです。ポイントは、うまみのあるアジに最初に塩、コショウの味をしっかりつけておくこと。こうすれば後で水分の多い野菜と混ぜても味がぼやけません。アジがない場合はお刺し身用の生魚で代用できます。

2023.04.27(木)
構成=毎日新聞
スタイリング=八木佳奈
コーディネイト=色井香(g-chef)
レシピ=タサン志麻