多くの人が一度は行ってみたいと口にする北欧諸国。その中でも最大の人口を誇り、「北欧のヴェネツィア」とも称されるスウェーデンのストックホルムには訪れるべきスポットが数多くあります。
ライフスタイルジャーナリストとして活躍し、世界中を旅した小川フミオさんが、北欧の魅力をご紹介します。
「いいものをリーズナブルな価格で」をモットーに

ストックホルムに行くと、おもしろいものが見つかります。景色や食事だけでありません。小売店も、個性的なコンセプトで、注目に値するものが見つかります。
ひとつが、ストックホルム中心地にある「Singular Society(シンギュラーソサエティ)」。
スウェーデンの自動車会社ボルボで、カラー&マテリアル部門のシニアデザインマネージャーを務めるセシリア・スターク氏も、このショップのファンのひとり、と言います。
ファンが多い理由はすぐわかった気がしました。
いいものをリーズナブルな価格で、をモットーにしたライフスタイルショップ。軽やかで、どんな居間にも合うスウェーデン家具のありかたと、どこか共通するものを感じさせます。
ホームページをのぞいてみるとよく分かると思いますが、商品の分野は多岐にわたり、いま欧州でちょっといい感じのものはなにかが見えてきて、オシャレの参考になりそうです。

じつは、H&Mのグループです。でも日本で見かけるH&Mのショップとはだいぶおもむきを異にしています。白を基調とした店内は整然としていて、欧州的な“重厚さ”はほとんど感じられません。
ディスプレイが整理されているせいもあって、足を踏み入れたときは、製品の数が少ないかな、物足りないかな、と思うのですが、じつはそうでもないのです。
洋服、リネンや枕やコンフォーターやタオルなど多岐にわたるホーム関連用品、キッチン用品、バッグや靴やベルトと、扱うアイテムは多数。
2023.04.02(日)
文・写真=小川フミオ