世界中から集まった商品の中には日本製のアイテムも

 私が眼鏡を手にとっていると、「それは日本のナカニシビジョン(福井市)にオーダーしたものだよ」と、マネージャーのエリック・セッテルベリ氏が教えてくれました。

 ワイン(シャンパーニュと赤)も、フランスで契約しているワイナリーから自社ブランドとして送られてきます。当日ふるまってくれたとき、薄くて軽いグラスを使っていました。

 これは、日本の高級レストランでも愛用されているオーストリアのシュピゲラウにオーダーしたものでした。

 シャンパーニュ用は2脚で420クローナ(5,294円)なので、手吹きのグラスとしては破格といってもいいでしょう。

「私たちのモットーは、ものすごく質の高いものを、原価に近い価格で提供して、生活をゆたかにする手伝いをすることです」

 セッテルベリ氏はそう説明します。

「年に950クローナ(約12,000円)の会費でメンバーになってもらえれば、扱う商品を購入できます。ここで扱う商品の価格は、街のショップより、50パーセントから80パーセント安くなっています」

 シンギュラーソサエティのデータによると、会員のうち67パーセントが、最初の購買で、(街のショップで買ったときとの差額で)年会費は回収できてしまうそうです。

 季節ごとの商品の充実ぶりも、私がいいなと思った点です。たとえば冬場はスキー用品。白と黒をメインとした抑えた色調の機能的なウェアや、デザイン性の高いゴッグルなど、提案性ばつぐんです。

 「次世代の販売形態」。シンギュラーソサエティは自分たちのビジネスをそう定義しています。

 あいにく、日本からはオーダーできません。いまのところEU圏内に限られています。「将来は日本でもビジネスを展開したいです」と、セッテルベリ氏は言います。

Singular Society(シンギュラーソサエティ)

https://singular-society.com/
※日本へのオーダーはまだ開始されていません

2023.04.02(日)
文・写真=小川フミオ