一台の信号機も必要としないごく静かな島が、ここ数年、にわかに注目を浴びている。
その理由は、この島を覆い始めたサステナブルな雰囲気にある。迫力ある大自然が残り、可愛らしい暮らしが息づくこの島の魅力に、今こそ気づいてほしい。
高級リゾートやラナイ散策で訪れてほしい最旬スポットを、5回に渡りご紹介。
小さくて可愛い街を散策する拠点
◆Hotel Lanai(ホテル・ラナイ)

ラナイ島に、ホテルは3軒しかない。そのうち2軒は既出のフォーシーズンズ。
1923年のオープンから90年までの長きにわたり、ここが島唯一の宿だった。2018年には、創業以来初というリノベーションを行い、現代的な機能を備えた快適な施設に生まれ変わった。

客室のポーチにあるロッキングチェアに揺られながら眼下に広がるのどかな街を眺めたなら、ローカル気分を味わうことができるだろう。

併設された「ラナイ・シティ・バー&グリル」は、環境保護に対する意識が高い。

Hotel Lanai(ホテル・ラナイ)
所在地 828 Lanai Ave., Lanai City
電話番号 808 565 7211
客室数 11室
料金 1室 389ドル~(朝食付き)
https://www.hotellanai.com/

Column
CREA Traveller
文藝春秋が発行するラグジュアリートラベルマガジン「CREA Traveller」の公式サイト。国内外の憧れのデスティネーションの魅力と、ハイクオリティな旅の情報をお届けします。
2023.02.26(日)
文=下井草 秀
撮影=橋本 篤
コーディネート=工藤まや
CREA Traveller 2023 vol.1
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。