レスポンシブル・ツーリズムのハワイ版スローガン「Mālama Hawai'i(マラマハワイ)」。

 Mālamaはハワイ語で「思いやりの心」を意味する。久しぶりのハワイ旅で、私たち旅行者ができるMālamaな旅のマナーとルールを出発前におさらいします。


#1:海洋生物たちとはそっと距離をとって

 ハワイでイルカやウミガメに遭遇したらハッピーだけど、そこで彼らを驚かせないよう、そっと距離をとってあげるのがMālamaな付き合い方。

 実際、触ったり餌をあげたりすると法的な罰金の対象となりうるのでご注意を。

 ウミガメは3メートル以上、ハワイアンモンクシールは15メートル以上、イルカは45メートル以上、ザトウクジラは90メートル以上と、とるべき推奨距離も決まっているので数字も覚えておきましょう。

 ちなみにハワイでは、公園によって鳥への餌やりさえ禁止されているケースも。生き物たちとの距離感は“ほどほど”が正解です。

#2:美しい海のためにリーフセーフな日焼け止めを使いましょう

 コロナ禍で透明度を取り戻したハワイの海。現地では2021年1月より、サンゴ礁や海洋生物にとって有害な成分(「オキシベンゾン」と「オクチノキサート」)を含む日焼け止めの販売を禁止。

 私たち旅行者もリーフセーフなサンスクリーンのみを使用するよう心がけたいものです。

 ちなみにマウイ島、ラナイ島、モロカイ島では、上記の二大有害成分に限らず、すべての化学物質を排除した完全オーガニックの「ミネラルサンスクリーン」のみが取り扱いOKという、さらに進んだ対策が採用されています。

#3:エコバッグやマイボトル、マイストローを持参しましょう

 オアフ島では2020年1月からスーパーやコンビニなどでのプラスチック製のレジ袋が全面廃止に。

 私たち観光客も現地のライフスタイルを参考に、再利用可能なエコバッグを持参するようにしましょう。

 どこのスーパーでも南国らしさ溢れる可愛いデザインのエコバッグを販売しているので、お気に入りの一枚を探してみては?

 マイボトルやマイストロー、携帯カトラリーを持参したり、食べ残してしまったらボックスで持ち帰って無駄にしないようにするのもMālamaなハワイ旅が楽しくなるポイントです。

2023.02.06(月)
文=伊澤慶一
イラスト=横山 雄

CREA Traveller 2023 vol.1
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

生まれ変わった楽園を旅する 愛しきハワイ

CREA Traveller 2023 vol.1

生まれ変わった楽園を旅する 愛しきハワイ

特別定価1,500円 (税込)

「CREA Traveller」2023 vol.1の特集は、「愛しきハワイ」。