
日本全国に焼きいも専門店が続々と増殖し、もはやブームを超えて文化になっていると言える昨今の焼きいも業界。いまどんな焼きいもが愛されているのか、新味は?など、「焼きいも愛」を深めるべく、CREA編集部のいも好きメンバーが「さつまいも博2023」に潜入。注目の焼きいもを食べ漁って実食レポート!
◆さつまいも博ってなに?

作り手と売り手と買い手が一堂に会する、日本で唯一のさつまいも一大博覧会。中でも「全国やきいもグランプリ」は全国の選りすぐりの人気店が集結する大人気イベントで、3回目となる2023年は質・量ともに過去最大スケールの26店舗が出店! 来場者と特別審査員の投票により、焼きいもの日本一を決定します。
というわけで、さつまいも博で出合った注目焼きいも実食しまくった我々。もちろん、焼きいもは店舗や通販で普通に購入できるので毎日の焼きいもライフの参考に! 最後に日本一に輝いたお店も発表しますよ~。
※文中の価格は「さつまいも博2023」イベント時のものです。
◆「やきいも農家の台所」の塩やきいも

前回の「全国やきいもグランプリ2022」で最高賞と“さつまいも特選農家賞”をダブル受賞した実力派。茨城県産「紅はるか」を収穫後、3カ月以上熟成貯蔵することで糖度がぐんとアップ。桜島溶岩石でじっくり焼き上げ、一度焼いた後にフランス産岩塩を溶かした塩水にひたし、さらに二度焼き。昔ながらの焼きいもらしいパリッパリの皮と、ねっとり濃厚ないもの甘さにうっとり。ほのかな皮の塩気が甘みを心地よく引き上げ、後味もさっぱりしています。

やきいも農家の台所
2023.03.15(水)
文=嶺月香里
撮影=榎本麻美