この記事の連載
小布施を旅する #1
小布施を旅する #2
小布施を旅する #3
小布施を旅する #4
小布施を旅する #5
![憧れの栗の山!](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/4/4/1280wm/img_446d5af4ab9bf08be6f813bb9d89c13377035.jpg)
秋が深まってきて、スイーツ好きは栗の話題でもちきり! では、実際、栗の産地の様子は?
年に一度、栗好きたちが全国から集まる長野県・小布施を訪れました。
![あちこちで生の栗にもご対面。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/7/7/1280wm/img_77acb39b811b4b24e0df2905e436680e131142.jpg)
そもそも長野には北の小布施栗、南の信州伊那栗があり、長野自体が栗の産地。特に小布施栗の歴史は古く、江戸時代には将軍に献上されたといいます。見た目にも堂々と輝き、加熱すればホクホク、甘みがぎゅっと凝縮された逸品です。
朱雀ファンは8月からシーズン開幕
![栗の家紋が描かれた暖簾の「小布施堂本店」。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/e/1/1280wm/img_e180f9c2aa0ca91ff6b8db5f39b804c696154.jpg)
まずは、小布施の街の中心に位置する「小布施堂本店」で、小布施栗を堪能できる「朱雀特別コース」を。以前は行列も風物詩でしたが、現在は全席予約制になっています。
秋を感じさせる風景がモチーフの生菓子「雁ノ山」
![秋の山をイメージ。「朱雀特別コース」は8,000円。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/8/2/1280wm/img_829ac98ce39e92e5fbdb1e2bf28d30c071259.jpg)
最初に目の前に登場するのは和菓子「雁ノ山」です。
小布施からのぞむ「雁田山」をこしあんで表現し、うっすらと暮れた空を表す部分はすべて栗あん。きめこまかく繊細な新栗の舌触りが身上です。信州の風情ある景色で始まるコースが幕を開けます。
やさしい、旬の料理が揃う一ノ膳
![左奥から時計回りに、湯葉蒸し、牛肉の炊合せ、菊和え。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/6/0/1280wm/img_60e0c79f026c52c2ba49b086362daf9083087.jpg)
「朱雀特別コース」のお料理は時期によって内容が変わります。甘い生菓子のあとに小休止、滋味深く、信州らしい小さなお料理を3品いただきます。
![菊和え。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/7/4/1280wm/img_7489981994354c1487d5cf01008384ee65969.jpg)
秋らしい菊の花びらと葉を、マグロなどの魚と和えたもの。魚は時期によって変わることがあります。
![湯葉蒸し。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/b/2/1280wm/img_b2b966fd3960f93020b326b12b0e0c3075814.jpg)
薄い湯葉の下には、貝柱やにんじん、しめじなどが。たっぷりとあんをかけ、温かく。少しずつ冷え込む時期にうれしいひと品です。
![牛肉の炊合せ。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/9/8/1280wm/img_982f1d918dda7ac11082e5c9de9f15d386632.jpg)
薄切りの牛肉の下には、ごく細切りの野菜がたっぷりと隠れています。シャキシャキとした歯ごたえとやわらかな牛肉がぴったり。
2022.10.05(水)
文=CREA編集部
写真=鈴木七絵