とどまらず、先に進む

 そんな彼女に力を与えてくれるのは、やはりこの場所。訪れる人たちが景色や土の感触を楽しみ、馬のヒーリング効果で癒やされて笑顔で帰っていく。その姿を見るとき、「この牧場をやってよかった」と心から感じるという。

 「私自身、毎朝牧場の坂道を通るたびに、『あぁ幸せ』って思うんです。同じ場所にとどまっていると、近視眼的になって当たり前の喜びさえ感じられなくなっちゃう。

 自分の視野を広げてくれる場所にムーブオンすることは、この時代を生きていく上で大きな意味がある。逆にこんな時代だからこそ、動き出してみるには良いタイミングなんじゃないかと思います」

Their seeds

子どもたちとの生活を守るためにも
自分自身が幸せでヘルシーであることが大切。
だからこそ、この場所を選んでよかった

紗栄子さんの【この1年で買ってよかったもの】

「体調管理の上で気をつけているのが冷え。クロッツのやわらか湯たんぽは、本当に足が温めるので手放せません。実はもう3代目! また、東洋医学に基づくBHYの臓活茶や臓美茶は、五臓の巡りが良くなると聞き、1日に2包は飲むようにしています。自分のお守りのような感じです」(紗栄子)

●ヘルメット潜水株式会社
電話番号 0978-67-2251
https://www.cloz.biz/

●BHY
https://bhy8tea.thebase.in/

紗栄子(さえこ)

1986年11月16日生まれ、宮崎県出身。14歳で芸能界へ。2010年より社会支援活動を始め'19年に一般社団法人Think The DAYを設立。'20年8月より栃木県に移住し、「NASU FARM VILLAGE」の運営に参画。二児の母。

あたらしい暮らし
楽しい暮らし

2023.01.05(木)
Text=Yuko Harigae(Giraffe)
Photographs=SAI
Hair & Make-up=Midori Fukuda

CREA 2022年春号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

あたらしい暮らし 楽しい暮らし

CREA 2022年春号

あたらしい暮らし 楽しい暮らし

特別定価880円

「CREA」2022年春号の特集は、「あたらしい暮らし 楽しい暮らし」。激動する時代の中“楽しい暮らしの正解”はなくて、きっとそれは百人百様。でも人生100年時代となり、キャリアがマルチステージ化していくと言われる世界を、自分らしく楽しむためには、自分の中に「種」を持っていたい。今すぐじゃなくても、ちょっと先の未来に芽が出るような、小さくても、強い種を――。