この記事の連載
ヨーロッパ大陸とアジア大陸を海上から眺めるクルーズ
![カバタシュのフェリー乗り場の近くにはモスクもある。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/f/3/1280wm/img_f33399a561590d3927c70555c813f283159166.jpg)
イスタンブールでポピュラーなアクティビティのひとつに、ボスポラス海峡クルーズがある。世界で唯一、ヨーロッパ大陸とアジア大陸に跨がる都市、イスタンブール。その両方の大陸を海の上から観光できるのはボスポラス海峡クルーズだけだ。
![クルーズ船が続々と発着所にやってきて乗船客を乗せていく。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/5/d/1280wm/img_5d5624e8c7c1fde3dde6f3619ba2e71a148108.jpg)
![次々と出航するクルーズ船。沖合からは発着所で待機しているたくさんの船が見える。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/c/e/1280wm/img_ce4a79f0caa575aa5b83a8e47c374f44164377.jpg)
クルーズ船の発着所は、旧市街ガラタ橋近くのエミノニュとカバタシュにある。沿岸にはたくさんの発着所が並んでいて、フェリーターミナルもある。予約した船会社の発着所を探して、間違えないよう乗船しよう。ホテルからの送迎付きツアーに参加すれば、ガイドさんが船まで案内してくれるので安心だ。
![船内には、アルコールも含めた飲み物と、フルーツやスナックなどの軽食が用意されている。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/7/1/1280wm/img_7112fe68a2bd05eae5ae35bfe98aa4e0152389.jpg)
![ボスポラス海峡入り口にある「乙女の塔」。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/3/b/1280wm/img_3b8023d66568ec918fd7989e100d8e3b60954.jpg)
エミノニュを出発すると、ボスポラス海峡入り口で右手に見えてくるのが「乙女の塔」。島の面積のほとんどを占める建物は、かつて灯台として使われていたことも。日帰りツアーの船で上陸して、島内で食事をすることもできる。
![「チュラーン・パレス・ケンピンスキー・イスタンブール」。宮殿として使われていた建物を改修した五ツ星ホテルだ。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/f/4/1280wm/img_f47d2b30dffbca7f90121404cd0da47c106961.jpg)
船からは海峡沿いに建てられた美しい建築物をいくつも眺めることができる。なかでもひときわ目を引くのは、左手に見える五ツ星ホテル、「チュラーン・パレス・ケンピンスキー・イスタンブール」。その名の通り、「チュラーン・パレス」という宮殿の建物を使ったホテルだ。
![「オルタキョイ・モスク」と「7月15日殉教者の橋」。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/d/9/1280wm/img_d94e693f96cfac54c094cf3bd37b12de103082.jpg)
その先には「7月15日殉教者の橋」と、橋のたもとには美しい「オルタキョイ・モスク」が見えてくる。この橋は、以前は「ボスポラス大橋」と呼ばれていたが、2016年に改名された。オルタキョイは、ロカンタと呼ばれる軽食店やショップが多く、週末には特ににぎわう一角だ。
![日が傾いてくると、冷えたワインがいっそう美味しく感じる。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/1/5/1280wm/img_15e3eacc5bcbfdac59e7364daace5dfd76028.jpg)
![雲行きが怪しくなってきたと思ったら、綺麗な半円形を描くダブルレインボーが! なんて素敵な幸運のシンボル!](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/1/3/1280wm/img_131a6b9fd06574c0648cd4a1c345881398855.jpg)
この日は晴れたり曇ったり。船が折り返す頃になると雨雲がたちこめてきた。すると、なんと完全な半円形のダブルレインボーが現れた。右の端は、建物が虹色に染まっている。つまり、建物の手前に虹が現れたのだ! 天気が崩れてきておしゃべりも静かになってきただけに、一気に歓声が上がった。思わぬ天からのプレゼントだった。
ボスポラス海峡クルーズの予約は、滞在ホテルや旅行会社で手配できる。
2022.12.24(土)
文・撮影=たかせ藍沙