この記事の連載
ヨコハマ温故知新 #1
ヨコハマ温故知新 #2
ニューヨークスタイルの「ブラフベーカリー」は地元でも大人気
次にお邪魔したのは、青いドットの旗とブルーのドアが目印の「ブラフベーカリー」です。オーナーシェフの栄徳さん夫妻がアメリカでの留学経験もあったことから、ニューヨークスタイルのベーカリーとして、2010年12月にオープン。
店名のブラフとは「断崖絶壁」のことで、地元出身の栄徳さんが急な坂道にちなんで命名したそう。代官坂を登りきる手前にあるので、ちょっとした運動になります。
地元の人だけでなく外国の人も多く訪れるこの店では、世界中のさまざまな産地の小麦粉を使って、素材や製法にこだわり、常に新しいパンを生み出しているそう。
ベーグルやシナモンロール、マラサダ、ラップサンドなどアメリカンスタイルのパンをはじめ、100種類近くのパンが次々と焼き上がってきます。
名物は、「ブラフブレッド」「ミルクスティック」「キャロットケーキ」の3本柱。
「ブラフブレッド」は、店名を冠したスペシャリテ。「キタノカオリという日本で一番おいしい北海道本別町前田農産の小麦のうま味を、100％活かすよう焼き上げています」と栄徳さん。
もっちりとした食感となめらかな舌触りが絶妙で、そのままでもトーストしてもおいしく味わえる無敵の食パンです。
北海道産発酵チャーンバターでつくった特製ミルククリームをフランスパンで挟んだ「ミルクスティック」は、ハード系でありながらミルクとパンが口に含んだときに同時に消えるよう、薄力粉を配合。ミルクスフランス好きから絶大な支持を集め、ちょうどいいサイズ感も人気です。
パンだけでなくケーキをお目当てにして来るお客さんも多いそう。
なかでも「キャロットケーキ」は、本場ニューヨークの味を再現。オリーブオイルにこだわって、にんじんをたっぷり使っているのが特徴で、くるみもゴロッと入っています。厚めに塗られたクリームチーズのさわやかな味わいが相まってノックアウトものでしょう。
トレイに乗せたそばからどんどん焼きたてのパンが並べられ、それもまた手に取ってしまうパン屋さんマジック。おいしそうなパンが目白押しなので、実際に足を運んで確かめてみてくださいね。
ブラフベーカリー
所在地 神奈川県横浜市中区元町2-80-9
電話番号 045-651-4490
営業時間 8:00～17:00
定休日 不定休
https://bluffbakery.com/
2022.12.21(水)
文＝大嶋律子(giraffe)
