最上級の室礼文化と温泉と美食に癒される

◆熱海パールスターホテル

 初島を望む潮騒の起点であり、“お宮の松”の真正面という絶好のロケーションに2022年9月、熱海市内で初となる、全室にバトラーサービスを完備したラグジュアリーリゾートホテル「熱海パールスターホテル」が誕生した。

 外観、ゲストを出迎えるアンカーゲート、そして館内の随所。日本の伝統美が響き合う室礼(しつらい)で彩られたこのリゾートは、空間ごとにデザインにストーリーを持っている。例えばアンカーゲートは、優しくライトアップされたファサードと散りばめられた光が、熱海海浜の灯台的存在として“ATAMI PEARL”といわれる由縁だという。

 木を用いた和モダンのデザインと手すき和紙をふんだんに使った贅沢な造りの客室は、全87室。テラスから熱海湾を臨む開放的な部屋、心地よさを形にしたヒルサイドのスイートルーム、畳の文化を取り入れた室礼の部屋など、客室バリエーションは多彩。

 テラスに備わる客室露天風呂はもちろん、客室のお風呂にはすべて、源泉を引いた天然のお湯が使われているのもうれしい特徴だ。

 熱海といえば、温泉。客室での湯浴みのほか、ぜひ体験したいのが、ホテル最上階にある全長12メートルのインフィニティバスだ。もちろんここにも、自家源泉の温泉が引かれている。

 熱海の温泉は、弱アルカリ性で海水の成分に似た食塩を含み、塩辛く無色透明の湯。保温効果が高いため、体の芯まで温まるとともに“ツルツル&美白”効果があるといわれている。

 まるで天空の船のようなインフィニティバスでは、刻一刻と移りゆく空と海の表情を眺めながら、目の前の景色がひとつに溶け合うようなダイナミックな感覚が味わえる。

 そして温泉で体を温めたあとは、ぜひスパトリートメントでさらなる癒しのひとときを。「スパトリートメントサロン 庵SPA ATAMI(アンスパ アタミ)」は、きめ細やかな美しさやおもてなしの心など、日本らしさにこだわったユニークなスパだ。熱海ならではのスパメニューも用意され、庵の名の通り、静寂の中に佇む山居をイメージした空間の中で極上のリラクゼーションへと誘ってくれる。

 「熱海パールスターホテル」でもうひとつ特筆すべきは、レストラン&バーなどの飲食施設の充実度だ。

 ホテル6階は、熱海の海を背景に、5つのレストランとバーが仕切られることなく集まったシームレスなダイニングフロア。本格フレンチの「ローカルガストロノミー シンフォニア」をメインに、日本料理の「日本料理 舳 MIYOSHI」などがある。いずれも、伊豆半島や熱海の四季折々の味覚を季節感あふれる味わいを楽しませてくれる。

 さらに1階には広東料理を中心にした中国料理の「山海香味」、自家製スイーツなどが楽しめるラウンジも。

 「熱海パールスターホテル」は、ちょっぴり贅沢な休日を過ごしたいときに、ほしいものがすべて揃うワンランク上の温泉リゾートだ。サンビーチのパノラマを望む美空間で、心身ともにリラックスし、五感を満たす。最上のひとときを叶えてくれる。

熱海パールスターホテル

所在地 静岡県熱海市東海岸町6-45
電話番号 0557-48-6555(代)
https://pearlstar.jp/

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2022.12.20(火)
文=立花奈緒(ブレーンシップ)