LOVE:フライドチキンワッフル
アメリカ南部の食文化、まさにLOVE!

ホノルル|パンケーキ&ワッフルズ

 先日行ったハワイで、またひとつ知らなかった「揚げた鶏」文化に触れてしまった。ハワイといえばパンケーキ……という軽い気持ちで出掛けた、ローカルに評判の「パンケーキ&ワッフルズ」でのことだ。

 店名通り、こちらはパンケーキとワッフルの専門店。決して華やかなお店ではないが、アメリカの素朴なお店という風情でとってもかわいらしい。どちらかというと食感に変化のあるワッフルを食べたいな~なんてのんきに構えていたが、メニューが大量にある。専門店といいつつ、エッグベネディクトもバーガーもあって迷う、迷う。が、裏面に進んだ私の目に飛び込んできたのが「CHICKEN & WAFFLES」の特集(?)! なんと、写真付きで紹介されていたのは、フライドチキンとワッフルの組み合わせだったのだ! これは初体験、ワナワナしながら即注文だ。

ワッフルの溝をハニーバターソースが豊かに流れる。「Honey Butter Fried Chicken & Waffle」はチキン3ピース10.99ドル、2ピース9.49ドル

 もちろん、頼んだのはハニーバターソースがかかっているもの! 素敵でしょう? 揚げた鶏とワッフルの組み合わせだけでも狂おしいのに、ハニーバターがまるで山頂に薄く積もった雪のようにうっすらと白くかかっているんだから。これはもう、夢なんじゃないかと疑うレベルの素敵メニューである。

 聞けば、ワッフルにフライドチキンをのせて食べるのはアメリカ南部の家庭料理なのだそう。なんて素敵なことを臆面もなくやらかすカルチャーなのだろう。実は最近「アメリカ南部の家庭料理」という素晴らしい本に出会って、うっとりと眺めていたのもなにかの予兆だったのかもしれない。

 なんてことを考えながら初めていただく、フライドチキンワッフル。本にもあったとおり、アメリカ南部のフライドチキンは衣がガリガリとしてクリスピーなのが身上。それをナイフでザクザクと割っていく。ワッフルも香ばしく焼いてあるので、ダブルで外側がカリカリ、中がやわらか現象だ。しかも、はちみつで甘くしたバターのソースがチキンにもワッフルにも攻撃的なまでにマッチングしていくので気が抜けない。まったく強敵が現れたものである。

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2013.11.13(水)