この記事の連載

◆『藤岡拓太郎作品集 夏がとまらない』藤岡拓太郎

新しくてどこか懐かしき笑いの世界

 2014~17年の間にSNSで発表されたマンガ500本から217本を収録。大喜利的な笑いの向こう側にある静かに澄んだ狂気とあたたかな優しさが溢れ出す、1ページギャグマンガ集。

『藤岡拓太郎作品集 夏がとまらない』藤岡拓太郎

ナナロク社 1,100円 全1巻

TaiTan(たいたん)さん
ラッパー

ヒップホップユニットDos Monosのラッパー。クリエイティブディレクターとしても活躍。「奇奇怪怪明解事典」初の展覧会『品品PINPIN』が渋谷PARCOで開催された(9/8~19)。

玉置周啓(たまおき・しゅうけい)さん
MONO NO AWARE

MONO NO AWAREのボーカル&ギター担当。Taitanと手がけるPodcast番組『奇奇怪怪明解事典』は書籍『奇奇怪怪明解事典』(国書刊行会)にもなり話題に。

そのほか、マンガ好き選者おすすめの作品も

◆『ギャラクシー銀座』長尾謙一郎

 夜ごとギグと称してイタズラ電話に耽る、引きこもり青年。彼のためにセーラー服を着てセンター街へ○○を買いに行く母親。

「奇天烈なイメージの洪水に身を委ねる。これはギャグの臨界点であり、シュルレアリスム」(井口さん)

『ギャラクシー銀座』長尾謙一郎

小学館 各693円 全4巻 ※電子書籍版

井口啓子(いぐち・けいこ)さん
ライター

雑誌「ミーツ・リージョナル」にてコラム「おんな漫遊記」を連載中。女を描いた昭和の劇画家・上村一夫が好きすぎて展示を企画したり、小冊子を作ったりも。

次の話を読む深夜、誰にも内緒で読むマンガ 〈コッソリ部門〉6作品 第1回「CREA夜ふかしマンガ大賞」

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CREA夜ふかしマンガ大賞
10位~1位までを発表!

2022.10.23(日)
Text=Keiko Iguchi

CREA 2022年秋号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

「夜ふかしマンガ大賞」発表!

CREA 2022年秋号

「夜ふかしマンガ大賞」発表!

特別定価930円

「CREA」2022年秋号は「夜ふかしマンガ」特集です。慌ただしい日々を過ごしていると、眠りにつく前のひと時くらい、すべてを忘れてマンガの世界に没頭したくなりますよね。そこで、時代をあぶりだす社会派から、大人の胸キュン、話題の新人作品まで、ぜひ読んで欲しい名作を集めた「夜ふかしマンガ大賞」をお届けします! 今年最注目の第一位は――!?