【レシピ②】木桶で仕込んだ本格サバ缶で「だまこ鍋風スープ」
信濃屋、大野屋、自然食品F&F、ベストフード(こしき屋)、日本百貨店の5社が協力して、現代の日本の食文化を伝える取り込みをおこなっている「みんなの食プロジェクト」。今回使う「SABA缶」は、水産缶詰を50年以上にわたって作ってきた高木商店が製造しました。脂ののった寒鯖を使い、伝統的な製法である木桶を使って仕込んだ八丁味噌と醤油、酢で煮込んだもの。
木桶で仕込む製法は、江戸時代までは普通に行われていたことでした。しかし、温度管理の難しさや生産効率の問題から、年々減少してしまったのです。そんな消えていく日本の伝統を守るため、みんなの食プロジェクトが発足しました。時間も手間もかかりますが、伝統的な作り方で仕込んだ調味料は格別の味です。
厚みのある鯖と、熟成された味噌の旨みを余すことなく食べるため、今回は鍋風のスープに。秋田県の郷土料理「だまこ鍋」を真似て、おにぎりにしたごはんを入れました。スープの旨みを吸ったごはんがまたおいしく、秋冬の寒いキャンプを暖めてくれます。
●材料(1人分)
・SABA缶 木桶仕込み八丁味噌&八丁味噌:1缶
・ごはん:180g(だまこ4個分)
・片栗粉:小さじ1/2
・まいたけ:50g
・しいたけ:1個
・白菜:100g
・せり:50g
・水:300ml
●作り方
(1) ごはんに片栗粉を混ぜ、4等分して丸める。
(2) メスティンに白菜、小房にわけたまいたけ、軸を取ったしいたけと水を入れて煮る。
(3) 沸騰したら缶詰と(1)、切ったせりを加え、1〜2分煮る。
2022.10.14(金)
文・調理=吉川愛歩
撮影=深野未季