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アクティブに外遊びをするなら、美味しく手軽な「缶詰レシピ」がおすすめ!

 キャンプに便利な食材のひとつが「缶詰」。常温で保存できるという大きなメリットがあるうえ、使わなかったら持ち帰れるのも気が楽です。

 また、さまざまな種類の缶詰が出ているので、好みのものを見つける楽しさもあります。おいしいものやめずらしいものだけでなく、環境のことを考えて作られた缶詰や、支援になる缶詰などもあるので、ぜひチェックしてみてください。今回は3回に分けて、合計9缶の缶詰と、キャンプで食べたいアレンジレシピをご紹介します。

» 第1回 アレンジレシピ①
 ウクライナ支援缶詰シャシュリックを使った「キッシュ」
 宮城県石巻港の真いわし水煮缶を使った「エスニックホットサンド」
 燻製風味のコンビーフ缶を使った「焼うどん」
» 第3回(近日公開)


【レシピ①】鳥獣対策で捕獲された動物を美味しくいただく「イノシシカレーのサモサ」

 今、日本の山間部では深刻化している鳥獣被害。イノシシやシカによる被害には、長年頭を悩ませている自治体は増えるばかりです。

 しかし、島根県美郷町では町の人たちが粘り強く取り組み、補助金も受けずにイノシシの食肉利用や革製品の製造に成功しました。猟銃免許を取得した農家さんと、裁縫や料理の腕を持つ町の人たちの団結で、鳥獣対策を町おこしのきっかけに。2004年から猪の精肉や缶詰の加工を行ない、現在では駆除捕獲されたイノシシのうち、7〜8割は食肉や資源として利用しています。

 今回ご紹介するのは、そんなイノシシの肉を煮込んだキーマカレー。そのままでもおいしいキーマカレーを味わうため、じゃがいもと合わせてサモサに。餃子の皮で包み、カリッと揚げたサモサは、ビールがすすむおつまみになりました。

 キャンプで揚げ物をするときは、メスティンを使うのが便利。具材に火が通っているので、揚げ色がきれいにつけばできあがり。揚げたそばから食べたくなりますよ。

おおち山くじら イノシシ肉と大豆のキーマカレー

540円(一缶)
https://oochiyamakujira.stores.jp/items/5c80bdfca9ac4c540036ac8e

●材料(15個分)

・イノシシ肉と大豆のキーマカレー:1缶
・じゃがいも:1個(130g)
・餃子の皮(大判):15個
・揚げ油:適量

●作り方

(1) ひと口大に切ったじゃがいもを茹で、キーマカレーとよく混ぜ合わせる。

(2) 餃子の皮に(1)を乗せ、周囲に水をつけて3つの辺を合わせて包む。

(3) 180度に熱した油で揚げる。

2022.10.14(金)
文・調理=吉川愛歩
撮影=深野未季