ランドセルは日本のバウハウス!?
![土屋鞄 海外事業局運営部の飯山佳代さん。「初めてランドセルを見たポートランドの人たちが『美しい』『フォーマルにもカジュアルにもいいね』などと言ってくださって、とてもうれしかった」。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/1/0/1280wm/img_10a8b491a308153bc5853ac1afda656662719.jpg)
「よけいな装飾のない、機能を追求した合理的なデザインを、『ドイツのバウハウスに通じる』と表現した現地の方がいて、なるほどと思いました。日本人からはなかなかそういう見方は出てこないですよね。
また、興味深かったのがポートランド在住のピアニスト、トーマス・ローダーデール氏が17年も前から赤いランドセルの愛用者だったこと。
![体の一部のようになじんだトーマスさんの赤いランドセル。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/7/b/1280wm/img_7bfc0cebbe73e13a2dcff7b15a2550d8132455.jpg)
「彼はツアーにもバケーションにも、どこに行くにもそのランドセルを持って行くそう。『とても実用的で、とても丈夫。しかもファッショナブル』と絶賛していて、かけがえのないパートナーのような存在になっているんですね」
17年間使っているだけあって端の部分がすり切れていたりストラップを付け替えていたり、相当年季が入っているけれど、トーマスさんのランドセルはもう、体の一部のように彼自身になじんでいる。
そんな愛着のあるランドセルに加え、最近は土屋鞄の新しいランドセルも新しい相棒に。
![17年間使い続けてきたランドセル。新しいパートナー(右奥)も加わり、トーマスさんのランドセルライフはまだまだ続く。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/1/a/1280wm/img_1a1dc1078c0720d2b5646403630456ca128740.jpg)
ビジネスバッグとして「大人ランドセル」も
「でもやっぱり、小学校の頃のランドセルを持つのはちょっと……」という人には、土屋鞄が提案する「大人ランドセル」はどうだろう。
![OTONA RANDOSEL001wide 154,000円。カラーはブラック、ブラウンの2色。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/8/0/1280wm/img_80a8bd196c441a4fc0d6e9463441c6f742403.jpg)
A4サイズと13インチのノートPCが縦にすっきり収まるサイズ。ランドセルの佇まいを残しながら、硬派な大人のビジネスバッグの雰囲気だ。
これから手に入れるなら、選びたいのは一生モノ。トーマスさんのランドセルのように、一緒に成長していけるパートナーとして、ランドセルはきっと長い時間、さまざまな場面で寄り添ってくれる。
![](https://crea.ismcdn.jp/common/images/blank.gif)
2022.10.18(火)
文=前中葉子(BEAM)
写真=嶋崎征弘、橋本篤