子どもの頃、誰もが背負ったことのあるランドセル。日本では小学生のモノ、という意識が定着しているけれど、それって本当?

 老若男女、実は誰が背負ってもおしゃれに決まる、その例を見ていこう。


小学生だけのものにしておくなんて、もったいない!

 上質な革と高い技術で作られた日本のランドセルは、丈夫で長持ち、機能的な高級バッグ。使い込むほど革が柔らかく、手や体になじんでいく楽しみもある。

 その品質の高さから、子ども用の鞄にしては高額だ。なのに小学校生活が終わればほとんどの場合、役目は終了してしまう。もう使われることがなくなるなんて、ちょっともったいないことでもある。

 日本では「ランドセル=小学生」という固定観念があるから、大人が背負っていると少し違和感があるのだろう。

 では、その固定概念をはずすとどうだろう。たとえばアメリカのとある都市の日常風景の中で、ランドセルを背負う老若男女の姿は、ごく自然に見えるのだ。

 これらは日本の「土屋鞄製造所」がホームページ用に撮影したスナップ。土屋鞄は1965年、ランドセル作りから始まった高級バッグブランドだ。

 アメリカのポートランドで数日間に渡って撮影を行った担当の飯山さんは、ランドセルには世界の人が認めるポテンシャルがあることを再確信したという。

2022.10.18(火)
文=前中葉子(BEAM)
写真=嶋崎征弘、橋本篤