この記事の連載

 こんにちは、新人美容研究家のにらさわあきこです。

 秋めいて、メイクを頑張りたい季節になってきましたね。中でも気になるのが、アイメイク。

 マスクをしていると、目元でしか自分を出せないわけですが、私の場合は最近、目元が貧相になってきてしまいました。

 そこで、アイメイクに頼りたい! ということで、“リップモンスター”人気で話題の「KATE」を使ったアイメイクを教わってきました。

 2つのバージョンを教わったので、次回と2回にわたって、ご紹介します。


小さくなった目をカバーするには

 教えてくれたのは、「KATE」PRの若井麻衣さんとメイクアップアーティストの平尾清香さん。時節柄、オンラインで教わったので、若井さんにはご自身の顔や手を使って教えていただきました。感謝です。

 テーマとして掲げたのは、「眉と目の間を狭くして、目を大きく見せるメイク」。

 というのも、私は酷暑の疲れと加齢(!)のせいで、最近、目が小さくなりまして、目と眉の間が広がって、マスクをするとうすぼんやりとした顔になるようになってきたのです。

 相談すると、「アイシャドウとパウダーアイブロウとチークの3つを効果的に使っていきましょう」と平尾さん。

「目を大きく見せたい(だけ)なのに、なぜ3つも?」と思って聞くと、「目が小さく見えるのは、クマなどで目の周りがくすんだのを、必要以上にカバーしたためだと思いますので、まずはチークで顔全体を華やかにしていきます。また、加齢によって頬が間延びしてきたのも、目が小さく見える原因の一つ。チークを頬に大胆に入れて、顔を短く見せましょう」(平尾さん、以下・同)

 ご提案いただいたのは、「眉を下げて目を大きく見せる、フレッシュでカジュアルな明るいメイク」と、「目尻を上げて目ヂカラをアップし、すっきり品のあるフェミニンメイク」の2つです。

 ベースメイクを施して、まずはカジュアルな明るいメイクから教わっていきましょう。

チークファーストで脱・塗り込み

「メインに使用するのは、『デザイニングブラウンアイズ BR-9』と『デザイニングアイブロウ3D EX-4』と『スリムクリエイトチークス OR-1』の3つ。この中の、チークから使っていきます」

 2色あるパウダーのオレンジを多めに配合し、顔の真横に大胆に入れていきます。

「淡く広く顔全体に広げるように入れましょう。陰りを感じる所にも、どんどん入れていってOK。目の下のクマが気になる場合は、目の下にも使ってみてください」

 平尾さんのアドバイスに従って、かなり大胆に入れたのですが、チーク後の顔を鏡で見て、チークからスタートする意味に納得しました。

 チークを入れただけなのに、顔全体がパッと明るくなり、私が特に気にしている目の下のクマや目の窪みがさほど気にならなくなったのです。これが、私には大きかった!

 というのも、普段ならベースメイク後は、クマ隠しに躍起になり、目の下にファンデーションやコンシーラーをどんどん足してしまうのですよね。しかも鏡を目の前に持ってきて、「クマの部分」をじっくり見て行うので、目元が塗りこめられていき、目がより小さくなってしまう……。

 が、今回のように最初にチークを使うと、顔全体がまず明るくなるので、過剰なコンシーラー使いを避けることができるのです。

 チークファーストは白塗りメイクを回避する手法とわかり、平尾さんのアイデアとチークの華やかな色味にとても感心したのでした。

2022.10.08(土)
文・写真=にらさわあきこ
撮影=釜谷洋史