人気のカフェメニューとお土産
◆キャラメリゼがたまらない! フレンチトーストと、自家焙煎コーヒー
食事系のメニューだけでなく、スイーツメニューもこだわりが満載。大人気の「フレンチトースト」は、表面をボカシロップという黒糖でできたシロップでキャラメリゼしてあり、外はカリッと中はふんわり、絶妙な食感が味わえます。
この「フレンチトースト」の師匠は、横須賀にある人気カフェ「Tsukikoya」のオーナー・田村英治さん。もともと田村さんはゆかりさんの友人で、ゆかりさんがお店をはじめる際に「フレンチトースト」のレシピを持たせてくれたそうです。
maru caféで提供しているコーヒーも、当初はTsukikoyaから仕入れていたそうですが、今では腕を磨いたやすひささんによる自家焙煎コーヒーを提供しています。
◆めいちゃんのミルクを使ったスコーンと、ボカシロップ入りのレモンスカッシュ
今年からお店のメニューに加わったのは、めいちゃんのミルクを使用した「スコーン」。昨年8月にミルクが出始めてから、試行錯誤をしてようやく完成したというこちらのメニュー。ほっくりとした優しい甘さが、スイーツにも軽食にもぴったりです。
生絞りのレモンを使った「レモンスカッシュ」との相性は抜群。外国人のお客さんからも大人気の「レモンスカッシュ」にはボカが使用されていて、レモンの旨みを引きたてつつ、まろやかに仕上げられています。
「スコーン」はテイクアウトもできるので、購入して帰られるお客さまが多いのだとか。
◆高知県で200年の歴史を誇る良質な黒砂糖
ボカとはさとうきびの蜜のことで、さとうきびを絞って煮詰めたものがボカシロップ、さらに煮詰めると砂糖になります。すっきりとした甘みとシャリ感があり、料理の調味料のほか、ドリンクやヨーグルト、トーストにかけたりと、幅広く活用できます。店内では「ボカ濃縮シロップ」や、「入野さとふ」の販売もしているので、お土産におすすめです。
料理の師匠たちに恵まれて、一緒にお店を盛り上げてくれる友人や仲間に囲まれた、人脈の広い加賀さんご夫婦。カフェをやる際に友人から、「三ツ星とかおいしいものはたくさんあるけど、あなたたちがお店をやるんだったら、素材を重視して雰囲気を味わってもらえるようにするといいわよ」とアドバイスをもらったそう。
「だから、ちょっと高くても良い物を使用する、手作りできるものは自分たちで作る。シンプルだけど、食材や調味料にはかなりこだわりを持っています。
お客さまには、おじいちゃんやおばあちゃんの家に帰ってきたみたいな感覚を感じてもらいながら、おいしい料理を味わい、波や風の音で癒やされてほしいです」とお2人。
上質な時間がゆっくりと流れるmaru café。秋の行楽に伊豆を訪れてみてはいかがですか。
maru café(マルカフェ)
所在地 静岡県下田市吉佐美695
電話番号 070-6644-2555
http://marucafe.jp/
2022.10.02(日)
文=佐藤由樹
写真=鈴木七絵