【2022年10月】悟明老師が占う「アジアの動き」

 太陽星=東南アジア、武曲星=中国、天同星=台湾。今月の鍵となる4つの星のうち、3つがアジアの国で占められています。中国と台湾の星回りはあまりよくありませんが、どちらも各々の国内での問題にとどまるものと見ています。

 日本=七殺星には、吉星の右弼が入ってきます。景気の回復を感じるレベルには至りませんが、人流が戻り、経済が徐々に動き出す星回りです。まもなく国境が開かれるようですから、インバウンドにも弾みがつくでしょう。

 ただ、地空、地劫、勾紋と3つの凶星の存在は気になるところ。特に兄弟星である地空と地劫が揃うと、その威力が増大し大凶星となって暴れます。地空は空の災難、地劫は地面の災難を意味し、大きな台風や地震に見舞われる可能性があると解釈できます。銀河線で結ばれる紫微・天府星の禄存の力で、大難が小難で済むようにも見て取れますが、十分な防災対策をしておくと安心です。

 今月の日本は“貴人運”といって、幸運をもたらす存在、頼もしい支援者、引き立ててくれる人物に出会うチャンスが多い時期。行き詰まったときには、西の方角に出掛けると、道が開ける可能性が高まるでしょう。

 韓国・北朝鮮=天梁星は、娯楽の発展が期待できるとき。韓国の映画やドラマ、ミュージシャンなどの世界的な活躍が目立つようになるかもしれません。ただ、気になるのが破碎という凶星の存在。物事が思うように運ばず、人々が不満を抱く事態を意味することから、例えば大型コンサートや大ヒット映画を観るために多くの人が押し寄せ、新型コロナのクラスターが発生したり、大事故が起きてブームが失速する……といった状況がイメージされます。

2022.09.30(金)
文=堀 由美子