【HOBBY:02】日当たりや環境を意識しながら雑貨と本とグリーンを楽しむ

神奈川県/A・Iさん

 観葉植物や多肉植物の鉢、ハンギングや窓辺の水耕栽培の鉢など、A・Iさん夫妻が暮らす1LDKの部屋には、様々なグリーンが元気よく育っている。どれもいきいきとした葉を広げ、A・Iさんの暮らしに欠かせない彩りだ。

「昔は観葉植物もすぐ枯らしていたんです。3年前に夫の両親からウンベラータとセロームの鉢をいただき、絶対に枯らすわけにはいかないと、きちんと調べ、環境や水やりなどに気をつけていたらうまく順応してくれて。日々の生長から植物が生きていることを実感し、育てることが楽しくなりました」

 始まりは2鉢。そこから植物ごとに適切な日当たりや水やり方法があることを知り、風通しなどにも気をつけるように。気がつくと植物の世話をする時間がA・Iさんの癒やしとなり、日々の習慣になっていった。

「生長期は、朝起きると新しい葉や芽が出ていて、自然ってすごい、と本当に感動します。喜びも大きいですし、反対に突然調子が悪くなることも。そんな時はすごく反省し、何が悪かったのか原因を考え次に生かすようにしています」

 そして株分けをしたり伸びたツルを切って水に挿し、水耕栽培をするうちに、どんどん増えていったそう。それでも植物に埋もれることなく、好きな雑貨類とともに美しくディスプレイしているところがA・Iさんらしさ。

 「最近は多肉植物が面白くて増えていっていますね。インテリアは古いもの、自然のものが好き。拾ってきた木の実や枝、石をオブジェとしてディスプレイしたりしています。雑貨も木やガラス、石、陶器など自然素材でつくられているものが好み」という。白、茶、ベージュがベースの部屋に、グリーンと壁のアートで色味が添えられている。

 「無意識ですが、植物も雑貨も、空間の穴を埋める感覚で置いています。ただ植物はちょうどよく日が当たる場所に置くように気をつけたり、移動させたりするのが雑貨と違うところ」とA・Iさん。命のあるものを暮らしの中で愛で、楽しむ。そこには手間をかけた分だけ、かけがえのない感動が溢れている。

MY HOBBY ROOM GREEN
Instagram:@204_apartment

2022.11.08(火)
Text=Yoko Maenaka(BEAM)
Photographs=Atsushi Hashimoto

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※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

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