かつては石炭を採掘していた元炭鉱。炭鉱時代には捨てていた豊富な温泉資源をいかして、常磐ハワイアンセンター(福島県いわき市、現・スパリゾートハワイアンズ)がオープンしたのは1966(昭和41)年のことだ。

 ヤシの木が生い茂るウォーターパークのプールで遊んだり、本格的なフラダンスのショーを鑑賞したり、ハワイ気分を味わえるアロハタウンでお買い物したり……。

 首都圏から無料直行バスで3時間ちょっとで行ける、常夏の楽園・スパリゾートハワイアンズ。まるで南国かのような「日本のハワイ」ならではの、5つの楽しみ方をご紹介します。


フラガール直伝! フラダンスをマスターする

その1:アロハ・エンジョイ・フラ

 スパリゾートハワイアンズといえば、フラガール。夜と昼の「フラダンスショー」では、きらびやかな衣装を身につけたフラガールたちが軽やかに、ときに情熱的にダンスを繰り広げる。松雪泰子さん主演の映画『フラガール』(2006年公開)で、その誕生の歴史を知ることができる。

 観覧するだけにとどまらず、なんとフラガールの直接レッスンを受けられるということをご存じだろうか?

 「ダンスなんてやったことがない」という人も大丈夫。現役フラガールが優しくレッスンしてくれる「アロハ・エンジョイ・フラ」に参加すれば、あなたも即フラガール。

 この日教えてくれたのは、ラウレア美咲さん。笑顔が魅力的な彼女は、第18代キャプテンを務め、11年の経験をもつベテランダンサーだ。

 「フラダンスは手の動きで波や雨、山などの大自然を表現します」

 美咲さんの優雅なステップと手の動きにあわせて、踊ってみる。

 腰と足の動き、手の振りを同時に合わせるのは初心者には難しいけれど、レッスンが終わる頃には、ぎこちない動きながら1曲踊れるようになり、達成感で満たされる。

 「アロハ・エンジョイ・フラ」は11:30〜、45分のレッスン。3人集まれば催行される。

 現在、スパリゾートハワイアンズに在籍するフラガールは38人。夏にデビューする新人まであわせると、41人のダンサーが活躍する。

 アロハ・エンジョイ・フラのレッスン料は2,200円だ。

2022.07.13(水)
文・撮影=野添ちかこ