青森県が誇る高級さくらんぼ、ジュノハート。今年も7月ごろに最盛期を迎え貴重な味が全国へ。可憐な花を咲かせる姿を見に、生産者のもとへ出掛けました。


今年もシーズン到来! 花盛りの青森へ

 初夏は甘くてみずみずしいフルーツが恋しくなる季節。様々なフルーツが旬を迎えるが、なかでも2020年に全国デビューしてからというもの注目を集めつづけているのが青森県の高級さくらんぼ〈ジュノハート〉。甘みが強い〈紅秀峰〉と大玉の〈サミット〉を交配してつくられ、大きくてハリがあり、果汁をたっぷりと含む、人気急上昇中の贅沢なさくらんぼだ。

 今回訪ねたのは、青森県三戸郡南部町で100年以上の歴史を誇る「留長果樹園」。ソメイヨシノが散り、青葉が美しい季節にさくらんぼの花は咲き誇る。ジュノハートも然り。繊細で透明感があり、ほのかに赤みを帯びた花びらと若々しい葉のグラデーションがとても美しい。

 園主・留目秀樹さんはジュノハートをつくり始めて今年で6年目。さくらんぼづくりの名人とはいえ、より美味しく、たくさん収穫するためのデータを取れるのは加温ハウスと露地でそれぞれ1年に1回だけなのだから、「まだまだ手探り」と、可憐な花に囲まれながらも、細かいチェックに余念がない。

 「今までつくってきた佐藤錦のデータとは全く違って、応用できないんです。さらに、同じジュノハートの加温ハウスと露地でまた全然違うんだから大変。だけれど、そこが面白いし、つくり甲斐があるフルーツですね」

 だからこそ、大きなハート形の果実が実ったときの喜びは格別。なにしろ、その大きさは直径28ミリ以上の、さくらんぼでいう“3L”が主流だ。

 大きさや形だけでなく、パリッとした心地よい歯ごたえがあり、みずみずしく、果汁たっぷり。そして、その甘さ! ジュノハートの糖度は20度ほど。酸味はほとんどなく、まろやかで華やかな味わいには、誰もが魅了される。さらには、実と種がすんなり離れるので、食べやすさまで満点だ。

「接ぎ木して増やしたジュノハートは、徐々に大きく育ち、成長期から繁殖期に入りました。どんどん良質な実ができるはずですから、1粒でも多く収穫して、青森から全国にお届けしたいと思っています」

 現在青森県各地で花の時期を終え、実を結び、すくすくと育っているジュノハート。7月には最盛期を迎えるので、ぜひ取り寄せて楽しみたい。

すべてはここから! 奇跡の原木

大切に保存されているジュノハートの原木。試験的に育てていたとき、山火事が一歩手前で鎮火したことから、「幸運のさくらんぼ」と呼ばれるようになった。野草に囲まれ、花盛りの原木はやはり神々しさが漂う。

●INFORMATION

青森県産「ジュノハート」露地栽培15粒入り 6,000円(送料別)
「うまいもんドットコム」https://www.umai-mon.com/user/product/38605
●伊勢丹新宿店ほか都内小売店等で販売予定。 ※数量限定。天候により、入荷時期や数量が異なる。


●お問い合わせ
ジュノハート公式ホームページ

https://www.umai-aomori.jp/junoheart

2022.06.20(月)
Photographs=Takashi Shimizu, Asami Enomoto

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※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

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