妄想アウトドアも十分可能な上々颱風
●ロマンス(原田知世)
恋の歌だが、「ジャージャジャッジャッ♪」というローラスケートで疾走している感たっぷりのイントロと、原田知世さんのやさしい歌声は一人旅でもじゅうぶんテンションが上がる。この曲には、風に揺れる野の花がサブリミナル効果で仕込まれている説も。
●丘を越えて(小泉今日子)
見晴らしのいい丘の上でシートを広げ、お弁当を食べる幸せ。「はーよく食べた食べた」とごろんと昼寝をすると、上には広がる青空……。その開放感を噛みしめながらこの曲を聴けば最高! キョンキョンの柔らかな声に耳を撫でられつつ、昼寝する幸せを味わおう!
ちなみにピクニックで「はーお腹空いた空いた!」と膝の上にお弁当箱を乗せた途端、膝から落下し芝生にベシャッ、という「お弁当ころりんの悲劇」を体験したことのある方手を挙げて……。あの瞬間、時間が止まりますよね(泣)。
●自由の大地(服部克久)
ひとりキャンプにオススメ。自分と向き合いたいので、歌詞がある曲は、その内容に気分が引っ張られてちょっと……、という方もいるだろう。ならば「日曜特集・新世界紀行」のテーマ曲だったこの曲をぜひ! 自然と一体化できること請け合い。
●八十日間亜州一周(上々颱風)
この1曲でどこまでも行ける、歌という名の飛行船! 上々颱風にかかると、どんな閉鎖的な空間にいようが「っかー、世界って広いわー」とシミジミ思うような解放感を得られる。休みが取れない人、旅の予定がつかなかった人も大丈夫。この曲があれば、雲の階段を上り虹のかなたまで見ることができるから!
2022.04.29(金)
文=田中 稲