一日中ダンス、筋トレ、語学を猛特訓
――LEOさん、ZEROさん、KAIRIさんが大阪で、KIOさんは東京のK-POP専門のダンススクールに通っていたそうですが、韓国で練習生を始めてみて、内容の違いを感じたり驚いたりしたことはありますか?
ZERO 日本では一日に1~2時間のレッスンでしたが、練習生になると一日中なので、ダンスの授業が7~10時間とか、圧倒的に練習量が増えましたね。他にも朝から筋トレの授業があったり、僕たちは韓国語の授業を受けたり、色んな内容がありました。
KIO セルカ(スマートフォンでの自撮り)の練習もあったよね。夕飯の前に人がたくさん歩いている街中とかでセルカを撮って、社長に送信するんです。毎日お題が出されて、コンセプトに沿って撮る。
KAIRI ペットボトルを持ってCM風に、とか(笑)。
ZERO それを練習生の頃にやり続けたおかげか、セルカは上手くなったと思います。
――日韓の違いで戸惑ったことなどは?
KAIRI 生活感のある話になりますが、韓国には何でもシェアする文化があるみたいで、最初に宿舎で実感しました。誰かが買ってきたコーラが宿舎の冷蔵庫に入っていると、韓国のメンバーはみな「家族同然だから」と分け合って飲むんです。僕たち日本人は、自分が買ったものは1人で飲む(笑)。
ZERO 実家だったら確かに一緒に飲むから、そんな感じかぁ…と。僕が買った牛乳を飲もうと思ったらもう無くて、「買いに行かなあかん…」みたいなこともありました。
LEO メンバー9人はもう家族みたいな距離の近さを感じます。自分たちはデビューできるのか? という時代から支え合ってきたので。
KAIRI 僕らの家族感が伝わるであろう1枚も持ってきています(笑)。練習生の時、メンバーや事務所の人と一緒にキャンプ場に合宿に行った時の写真。コロナになる前で2020年の頭くらいかな。
この時はまだデビューが決まっていなかったので、チキンを食べながらお互いしんどいこととか、これからどう頑張って行こうとか話していました。真剣かつ、ワチャワチャしながら。
夢を叶える直前の、僕らの1枚
» 後篇では彼らの音楽の魅力、これからの展望を聞きました。
T1419(ティーイチヨンイチキュウ)
韓国人5名、日本人4名の9人組K-POPボーイズグループ。2020年10月に「Dracula」でプレデビュー、2021年1月にデビューシングル「BEFORE SUNRISE Part.1」をリリース。リード曲「ASURABALBALTA」は日本語バージョンもリリースされ話題に。MLD ENTERTAINMENT所属。
日本デビューアルバム『OUR TEEN:BLUE SIDE』
混沌としたなかでの無垢な“青春”を体現するミニアルバム。リード曲「Run up」の青春を駆け上がる爽快感は必聴。日本オリジナル楽曲3曲、韓国発売曲の日本バージョン4曲を収録。2022年3月9日発売。
https://www.t1419japan.com/
2022.04.11(月)
文=筧 真帆
撮影=佐藤 亘