ラップとダンス担当、マンネのKIO
KIO 僕はSEVENTEENさんのコンサートに行った時の写真を選びました。この翌週か翌々週くらいにMLD(T1419の事務所)のオーディションを受けたので、夢につながる一枚かなと思って。
お母さんとお姉ちゃんと行ったんですが、さいたまスーパーアリーナで前から6番目くらいの席だったから、すぐそこ! って感じで。パフォーマンスが本当にかっこよくて、バラエティ性もあって、本当に面白かったです。それまでも家族でBTSさんや色んなK-POPのライブに行っていて、これが日本で観た最後のライブでした。
――家族からの言葉で印象に残っているものはありますか?
KIO 僕は中学3年生で韓国に行ったんですが、お姉ちゃんとは昔から仲が良くて、「絶対デビューしてね!」って言ってくれて。友だちからも、飛行機に乗った後にLINEで「頑張って」とメッセージをもらってうれしかったです。
ZERO 僕たちが韓国に行ったあとコロナ禍になったので、今回の日本デビューで久しぶりに家族に会えました。
僕は、韓国に行く前に父が「別にデビューをしなくてもいいから、とりあえず韓国語だけでも覚えて来れば今後のスキルになると思うよ」と負担をかけないように言ってくれた言葉が心に残っています。
KAIRI 韓国から家族に電話したりもします。でもやっぱり最初はそばに友だちも親もいなくて、言葉もわからなくて、行き詰まることもありました。訓練生時代、僕はダンスや歌の実力で悩むことが多くて、でもつらいと人に言えない性格で、スランプになったりして。
その時は本当に、メンバーがそばにいてくれたから頑張れました。日本人・韓国人関係なくメンバーが先に声を掛けてくれて、歌やダンスを教えてくれたり、美味しいものを一緒に食べに行ったりしてやってこれたと思います。
KAIRI もう1枚、練習生の時の写真を、韓国人メンバーのGUNWOO(ゴヌ)くんから送ってもらったんです。左がゴヌくん、右が僕です。手前に見えている看板が、僕が何度も元気をもらったプデチゲ店。
ご飯を食べる時って言語は関係ないじゃないですか。そういうのも良かったのかなと。
2022.04.11(月)
文=筧 真帆
撮影=佐藤 亘