#04 ベタつくのが苦手

水分を閉じ込めて透明感を引き出すには、適度な油分が必要

 濡れた服や紙は透けて見えるように、肌表面の角層も水分を含んでいると透明感が出る。春は気温の変化や外的刺激などの影響で角層のバリア機能が乱れやすくなり、水分が逃げやすくなるから、肌もくすみがち。

 このバリア機能を補う保湿成分を肌に与えながら、油分の膜で水分の蒸発を防いでくれるのがクリームや乳液。ベタつくのが苦手だからと避けたり、使う量が少ないと水分が蒸発し、さらにバリア機能も回復しにくいという悪循環に。クリームは肌の味方。仲良くしよう!

#05 誰かのおすすめコスメばかり選びがち

口コミに影響され過ぎず自分の肌を軸に考えて

 その昔、スキンケアコスメはカウンターのBAさんやショップ店員さんに相談をして、自分の肌に合うものを選ぶ人がほとんどだった。今は美容インフルエンサーや一般の人の口コミがネット上に溢れていて、使ってみた感想をいくらでも拾える時代に。

 でも一方で、溢れる情報に振り回されやすいという側面も。たとえ顔が見えて信頼できるからといってもその人に合うものが自分に合うとは限らない。SNSやメディアの情報とは冷静につき合い、あくまでも自分の肌に合うかを軸に考えよう。

なんとなくやっているこんなこともくすみの原因に!

□奮発して買った化粧水。もったいなくてちょっとずつ使っている
□アイメイクをまつ毛が抜けるぐらいこすって落としている
□手持ちのスキンケアコスメはSNSの口コミで選んだものばかり
□洗顔後、美容オイルだけでお手入れを終えることがある
□すっぴんでリモートワークの日は日焼け止めも省略
□クレンジングや洗顔はもっぱらプチプラで済ませる
□小顔になりたくて、マッサージは割とやっている

スキンケアの正解・不正解

2022.04.03(日)
Composition & Text=Mari Otsuka
Photographs
〈model〉Sodai Yokoyama
〈still〉Hiroki Watanabe
〈cut out〉 Hirofumi Kamaya
Hair & Make-up=Yukako Morino(Perle management)
Styling=Hitoko Goto
Model=Saori Ichii

CREA 2022年春号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

あたらしい暮らし 楽しい暮らし

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「CREA」2022年春号の特集は、「あたらしい暮らし 楽しい暮らし」。激動する時代の中“楽しい暮らしの正解”はなくて、きっとそれは百人百様。でも人生100年時代となり、キャリアがマルチステージ化していくと言われる世界を、自分らしく楽しむためには、自分の中に「種」を持っていたい。今すぐじゃなくても、ちょっと先の未来に芽が出るような、小さくても、強い種を――。