#242 Yakushima
屋久島(鹿児島県)

 種子島から高速船「トッピー」で屋久島へ。実は水中翼船に乗ったのはこれが、はじめて。ウィーーン、ゴーーーッというスペーシーなエンジン音をたてて、ふわりと浮いたかと思うと、時速80キロメートルで滑走。約50分で屋久島に到着です。

 屋久島は1800メートル級の起伏の激しい山が連なり、“洋上アルプス”との呼び名があるほど。港からリゾートへ向かう道すがら、見上げる山容はどことなくハワイやタヒチのモーレア島を思わせます。

 屋久島はその2割が日本で最初の世界自然遺産のひとつに登録されました。その理由は、独自の環境によって育まれた生態系や美しい自然によるもの。というのも、里山では亜熱帯気候に近く、山岳地帯では亜寒帯に近い気候。この島に、日本列島の気候がギュッと詰まっているわけです。おまけに“ひと月で35日雨が降る”なんて言われるほど、恵みの雨が降り注ぎます。屋久島は、動植物のパラダイスなのです。

 ほぼ円形の島の周囲は、約130キロメートル(一周道路は約100キロ)。しかも西側の西部林道は車一台しか走れないような狭いくねくね道が約17キロ続き、ゆっくりとしか走れません。そのため島を一周するには4時間はかかります。

 屋久杉の中でも最大級の老大木の「縄文杉」や、映画『もののけ姫』の森のモデルとなった「白谷雲水峡」以外にも、屋久島には見どころがたくさん。

 今回はあえて王道ではない、穴場な屋久島をご紹介します。

2022.02.26(土)
文・撮影=古関千恵子