禁断の愛に足を踏み入れた6人の妻の物語

 黒澤Rによる漫画『金魚妻』が、Netflixシリーズとして実写化された。原作は様々な事情を抱える人妻が“一線を越える”瞬間をセンセーショナルに描いた作品であり、今回の実写化に驚いた方もいたことだろう。

 主演を務めたのは、篠原涼子。“理想の妻”を演じるも心に苦悩を抱える主人公・さくらを体当たりで演じた。彼女に一途な思いを寄せる青年・春斗に扮したのは、岩田剛典。そのほか安藤政信、長谷川京子といった豪華なキャストが顔をそろえ、禁断の愛に足を踏み入れた6人の妻の物語が描かれていく。

 ちなみに、本作の制作はフジクリエイティブコーポレーションで、『最高の離婚』などで知られる並木道子らが監督を務めている。動画配信サービス×テレビ局のコラボ作品であり、国内のドラマコンテンツが今後どのような場所を目指していくのか、といった観点で見ることもできるかもしれない。

 今回は、運命の恋に落ちる男女を演じた篠原涼子と岩田剛典にインタビュー。作品のエピソードに加え、Netflixのヘビーユーザーというふたりに、お気に入りのNetflix作品を語ってもらった。

はじめましてのNetflixで、気心知れたスタッフと

――おふたりにとってNetflix作品への参加は初かと思いますが、国内のテレビドラマを多数手がけてきたチームと組む安心感もあったのではないかと推察しました。

篠原 そうですね。はじめましてのNetflixであっても安心して現場に入れたのは、知り合いのスタッフさんがいたこともありますし、やっぱり皆さんが入りやすい雰囲気づくりを作ってくださったからだと思います。

 私自身Netflixがすごく好きで、いま自分がNetflix作品に出させてもらっているんだ、と撮影中もうれしかったですね。地上波ではなかなか難しい表現ができるのも楽しかったです。原作漫画もすごく面白いのですが、またちょっと違った部分を楽しんで観ていただけるのではないかと思います。

岩田 僕も日頃からNetflixをよく利用していますが、日本だけでなく海外の方にも届く全世界配信の作品に関われてうれしかったです。リスペクトトレーニング(ハラスメント防止のための研修)を受けてから撮影に入っていったのも印象に残っていますね。

2022.02.12(土)
文=SYO
撮影=釜谷洋史
ヘアメイク=宮本陽子(篠原)、下川真矢(BERYL・岩田)
スタイリスト=宮澤敬子(WHITNEY・篠原)、桶谷梨乃(W)