2年ぶりにCREAに登場! 岩田さんが語る変わったこと、変わらないこと
EXILE/三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEのメンバーとして活躍し、俳優としてのキャリアもコツコツと築いてきた岩田剛典さん。
最新出演映画『名も無き世界のエンドロール』では、約3年ぶりに単独主演を飾った。幼なじみのキダとマコトが、裏と表の社会でのし上がり、ある壮大な計画を実行しようとするサスペンス・エンターテインメントにおいて、岩田さんは「交渉屋」として生きるキダを演じる。
岩田さんがCREAのインタビューに登場するのは、およそ2年ぶり。当時の誌面を興味深そうにめくった岩田さんは、「わっかいな~。顔つきが全然違う! 頑張っちゃってるなあ(笑)」と、カメラに向けた自身のやわらかな笑顔を指して、ふふっと微笑んだ。
この2年、岩田さんは何を感じ、どう過ごしてきたのか。変わったこと、変わらないこと、今の思いを赤裸々に語ってもらった。
まっけん(新田真剣佑)が“本当の幼なじみ”に見えるように心掛けた
――まずは主演映画『名も無き世界のエンドロール』のことからお聞かせください。岩田さんが演じたキダのどこに魅力を感じたのでしょうか?
映画に出てくるキャラクターは、どの人物もキャラ立ちしていて魅力的でしたが、キダはその中でもストーリーテラーの役割を担っているんです。心の動きが一番見えるキャラクターだったので、そこに惹かれました。
演じる上では、仕掛けのあるお話なので、ちょっとした表情や目線の配り方が違うだけで、その先の展開を読まれてしまうことになりかねない。だから、そこにはすごく注意を払ってやっていました。
――「交渉屋」という職業も、キダを語る上で外せないポイントです。参考にした資料や作品など、ありますか?
原作には『レオン』(1994/L・ベッソン)のオマージュも少し入っているので、(主演の)ジャン・レノをイメージはしていました。キダとマコトの幼なじみのヨッチがマチルダにあたるような感じと言いますか。
とはいえ、レオンは殺し屋で、キダは交渉屋だから、そこは違うので、想像を膨らませながらやっていました。少しファンタジーのような捉え方もしつつ、演じていましたね。
――マコトを演じる新田真剣佑さんとは、どう関係性を築いていきましたか?
画で観たとき、僕とまっけん(新田真剣佑)が「本当の幼なじみに見えないと良くないな」というのが第一にありました。
この作品はストーリーがすごくしっかりしているので、ある意味、僕らがこのふたりの関係値をどれだけ出せるか、ということにかかっていたんですよね。
幼少期や10代の頃の仲の良さが映像に出るように、撮影現場ではコミュニケーションを取っていました。僕もまっけんも、初日から「いつご飯行こっか?」みたいな感じで話したり、実際にご飯に行ったりしましたね。
――実年齢は少し離れていますよね。
そう。最初は年齢差も「大丈夫なのかな⁉ 7個違うけど、(幼なじみに)見えるのかな?」とか思っていましたけど(笑)、だいぶヘアメイクさんとかに助けてもらいました。実際は可愛い弟、という感じでしたね。
2021.01.22(金)
文=赤山恭子
撮影=榎本麻美
スタイリスト=桶谷梨乃(W)
ヘアメイク=下川真矢(BERYL)