初めて行く居酒屋は「テンション高いな、俺」というときに行ってみる

――「高宮は自分だけの時間をどう楽しむかに対して本気」と分析されていましたが、眞島さんも、そんな本気時間や大事にされている時間はありますか?

 大事にしている時間で言えば、「ちょっと今日はのんびりしようかな」というときは、自宅近くの居酒屋にひとりで行っちゃいます。お気に入りのお店があって、すごく居心地のいいところなんです。自分にとって大事にしているお店で、まったり過ごすのが好きですねぇ。

――お仕事が終わった後とかに、ちょっと行かれる感じですか?

 そうそうそう。そこで、チビチビと飲みながら。たまに知り合いの常連さんが来たら、なんてことはない会話……「ワールドカップ予選どうなるんだろうね?」みたいな話をしてみたり。そんな会話をしながら、チビチビ飲むのが大好きですね。

――そうした居酒屋さんは、どういうタイミングから顔なじみになるんですか?

 僕、どこでもひとりで入るのは平気なんですけど、自宅近くだからこそ、なんとなく「いつもよりテンション高いな、俺」みたいな感じのときに、思い切って行ってみることがあります。その結果、「居心地が良かったな」と感じるお店が長続きしますね。

 気に入っているそのお店は、大将も僕と同年代だったりして、そこまではりきってやっていない具合がすごくいいんですよ。「あれ? この間なんかすごい早く閉めてなかった?」、「いや、暇だったから閉めちゃってたんだよね。来るなら連絡してよ~」みたいな感じが、心地よくって。

――すごくカジュアルな付き合いで素敵ですね。そうして仲良くなった大将や常連さんに、「眞島くんはなんでそんなカッコいいの?」と突っ込まれたりしませんか(笑)?

 え……!? 同年代のおっさん同士で飲んでいて、言われるわけないじゃないですか(笑)! 強いて言うなら、「体型とかやっぱ気にしてんの?」とかを言われるくらい、ですかね。でもね、大将も努力していて有名な健康器具を持っているらしいんですよ。「ちょっと今試してるんだよね」とか言ってたから、僕もついつい「え? どんな感じなの?」とか聞いちゃったりして。いつも、そんな会話をしています。

――では、「どうしてそんなに色っぽいの?」とも聞かれないですか? スチール撮影時は、眞島さんの色っぽさに、スタッフの皆さんが沸いていました。

 いやいや! 役者としては、もちろん「色気がある」のはうれしい言葉です! 言ってもらえてうれしいんですけど、なんか……たぶん気持ちよく取材を受けられるように言ってくださっているんだろうな、といつも思っています。……はい、もちろん大将たちからは言われません(笑)。

眞島秀和(ましま・ひでかず)

1976年11月13日生まれ。山形県出身。最近の主な出演作に、ドラマ「おっさんずラブ」、「坂の途中の家」、「サウナーマン〜汗か涙かわからない〜」、「おじさんはカワイイものがお好き。」、映画『心に吹く風』、『愚行録』など。2022年公開の映画『ある男』、『大怪獣のあとしまつ』に出演予定。

「#居酒屋新幹線」

2021年12月14日から毎週火曜MBS(24:59~)・TBS(24:58~)にて放送中

損保会社の内部監査室で働いているサラリーマン高宮進の密かな楽しみは、出張帰りの新幹線で堪能するご当地テイクアウトグルメ。
新幹線の中で、出張先で見つけた極上のグルメやお酒を一人楽しむ主人公・高宮進を演じるのは、ドラマ、映画、舞台など多方面で活躍中の眞島秀和。グルメドラマで主演を務める彼が、どのような表情を魅せてくれるのかに注目だ。
駅弁や郷土料理、地酒やクラフトビール、さらにはスイーツまで、ご当地テイクアウトグルメが続々登場!

主演:眞島秀和
原作:天宮さろん/KADOKAWA/ジェイアール東日本企画
監督:芝﨑弘記、吉野 主、エダゴウシ
脚本:木田紀生、黒沢久子、阿相クミコ、横幕智裕
製作プロダクション:株式会社ホリプロ
製作:「#居酒屋新幹線」製作委員会・MBS
https://www.mbs.jp/izakayashinkansen/

2021.12.28(火)
文=赤山恭子
撮影=山元茂樹
ヘアメイク=佐伯憂香
スタイリスト=増井芳江