■ランチ/11:30~15:00 L.O.

 ランチも種類が豊富。コース仕立ての「ランチスペシャリテ」(3,850円~)や、「サンドイッチ/キッシュ/ガレット」の中から選ぶ「セレクトランチ」(2,750円~)も楽しめる。

 ガレットは日替わり。お店のおススメの「キャラメルオニオン」は、とろりとした状態まで炒めた飴色玉ねぎの香ばしさと甘み、そしてほろ苦さが絶妙! モッツァレラなど3種のチーズに、パルメザンをプラスすることでチーズの香ばしさが際立る。さらには北海道・乙部牧場のベーコンも。バリッと焼けたそば粉のガレットと相性がよく、おススメというのも頷ける。ワインが飲みたくなる大人のためのガレットだ。添えられた季節のスープはキノコの旨みがギュっと凝縮して薫り高い。

 それぞれのコースで、デザートを選ぶのがお楽しみ。

・ケーキショーケースの中から自由に選ぶ
・エシレカソナードのクレープ(バニラジェラートトッピングは+330円)
・パルフェバンビフリュイセゾン(+1,320円)

 こちらの3つから選べるのだが、やはり、ここで選びたいのはもちろんパフェ。

 季節によって内容が変わるパフェ、今の季節は「栗と葡萄」。茨城県産などの和栗を使用したマロンのクリーム、和栗のソルベ、栗の甘露煮など、栗好きにはたまらない。自家製の和栗のソルベは、口の中で溶けていく瞬間に、栗の香りがフワリと広がる。

 さらにお店の元和菓子職人が作る“黒糖くるみのゆべし”は醤油の芳ばしい香りがたなびく、トゥルンとした食感の合間にカリッとしたくるみの食感が重なる絶品。

 ザクザクカリカリとしたきな粉のクラッカン、滑らかなほうじ茶のクレームブリュレ、カシスとぶどうのソースや、フレッシュなピオーネと和梨など。旬の香りを閉じ込めたパフェに、心をぐっとつかまれる。

 こちらのペアリングのコーヒーは、エチオピア南部のゲルセイ村で収穫されたコーヒー豆。お水をつかって精製するフーリーウォッシュド製法で雑味がなく、レモンのようなアロマが続く。

2021.10.23(土)
文=下井美奈子
写真=釜谷洋史