この作品を観ると、スーツを着たくなる
『ファントム・スレッド』
1950年代のロンドンを舞台に、天才的なオートクチュール・メイカーのレイノルズと、彼がミューズと見初めたアルマとの独特な関係を描いた作品。
「作中、レイノルズの手がけるドレスの数々が目を惹きますが、老舗ビスポークテーラーとシューメイカーで誂えた、ダニエル・デイ=ルイスの衣装は実にエレガント」(青野賢一さん)
『ファントム・スレッド』
Blu-ray:2,075円
DVD:1,572円
発売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
©2017 Phantom Thread, LLC. All Rights Reserved.
今の時代にもハマるファッションスタイル
『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』
ウェス・アンダーソン監督が天才家族の崩壊と再生を軽快に描いた初期作。
「長女マーゴのスタイルは、フェンディのファーコートにラコステのポロワンピース。バッグはエルメスのバーキンにローファー、どこかに赤いポイントをあしらって。このトラッドとスポーツテイストの融合は、まさに今のファッションとリンクします」(古牧ゆかりさん)
『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』
デジタル配信中
DVD:1,572円
発売元:ウォルト・ディズニー・ジャパン
©2021 Touchstone Pictures.
青野賢一さん
1968年生まれ。ビームス ディレクターズルーム クリエイティブディレクター。ファッション、音楽、映画、文学、美術などを論ずるライターとしても幅広く活動中。
古牧ゆかりさん
スタイリング/ビジュアルディレクター。ファッションやインテリアのスチールほか、ムービー制作のビジュアルディレクションなども手がける。https://yukari-komaki.com
菅原敬太さん
1977年生まれ。イベントクリエイター。服と甘味を求める“ファッショニスタ”で、“カンミニスタ”でもある。文化服装学院 非常勤講師も務める。http://www.synchronicity.jp/
ワタナベマキさん
料理家。雑誌や書籍、広告、テレビなど多方面で活躍。9月9日発売の『和えもの 春夏秋冬:旬だからこそ手をかけないおいしさがある』(誠文堂新光社)ほか著者多数。
9人の映画好きが選ぶ
“今なりたい気分”に寄り添う名作映画
2021.10.10(日)
Text=Ritsuko Oshima(Giraffe)
この記事の掲載号
RANKING
- HOURLY
- DAILY
- WEEKLY
- MONTHLY