ディルの香りが効いた 心身をいたわる癒やしのスープ

「イサーンスタイル チキンのハーブスープ」のレシピ

 タイ東北地方の滋養強壮スープとして知られるゲーンオーンガイ。

 青唐辛子・レモングラス・ホムデン・カピを石臼でつぶしたペーストを用い、食欲増進や強壮効果のあるディルをたっぷりのせるのがポイント。

 胃粘膜を保護・再生してくれる野菜として有名なキャベツを加えて、お腹の中から元気を取り戻して。

■材料(2人分)

・骨つき鶏もも肉 200g
・季節の野菜(アンチョビ菜の茎、かぶなど) 計100g
・キャベツ 100g
・塩、ナンプラー 各適量
〈スープペースト〉
・青唐辛子(プリッキーヌー) 2本
・レモングラス 2本
・ホムデン 4個
・カピ 小さじ1と1/2
・太白ごま油 大さじ2
・塩 少々
・ナンプラー 適量
〈トッピング〉
・ディル 4本
・煎り米の粉(または米煎餅を砕いたもの) 大さじ2

■つくり方

(1) クロックヒン(タイの石臼)にペーストの材料すべてを入れ、全体をつぶしてペースト状にする。クロックヒンがなければみじん切りにし、すり鉢でする。

(2) 野菜類は食べやすい大きさに切る。

(3) 鍋に鶏肉、塩、水3カップを入れて中火にかけ、沸騰したら弱火にし、ときどき水を足しながら煮る。

(4) 鶏肉から骨が外れるくらいにやわらかくなったら(1)と(2)を加え、野菜に火が通るまで煮る。ナンプラーで味をととのえる。

(5) 器に(4)を盛り、ちぎったディルをのせ、煎り米の粉をかけていただく。

Key Item
カピ

オキアミを塩漬けして発酵させた、タイのシュリンプペースト。独特の香りと塩気が特徴で、カレーやスープのコク出しに、炒めものやタレの隠し味としても活用する。

●教えてくれたのは……
みもっとさん

タイ滞在時に料理を学び、帰国後2012年より、おいしみ研究家・みもっととして活動をスタート。料理教室やケータリングが評判を呼び、2019年6月には、お箸でいただくタイ料理レストラン「みもっと」を目黒にオープン。

春のゆる養生、指南 季節の野菜を食べる!

2021.03.07(日)
Text=Noriko Tanaka
Photographs=Aya Sunahara
Styling=Mariko Nakazato
Cooperation=AWABEES、UTUWA

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※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

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