中医学の教えとイタリア料理の共通項を見出し、自然の移り変わりに沿った料理を提案している新田玲子さん。新緑の季節にふさわしい養生レシピを教わりました。今回は季節のアスパラガスを使用した、優しい緑のリゾットと軽やかなヘルシーケーキを紹介します。


春到来の喜びを表す 優しい緑のリゾット

 イタリアでは春になると、日本の山菜狩りのように、野生のアスパラガスを摘みに出かけるとか。

 体にうるおいをもたらすアスパラガスに、ビタミンやミネラルが豊富な発芽玄米を合わせ、クリーミィなリゾットに。

 お供には、水分と血を補ういちごと、熱を取り除き発散してくれるミントでフレーバーウォーターを。

「アスパラガスのリゾット」のレシピ

■材料(2人分)

・発芽玄米 1/2カップ
・グリーンアスパラガス 6本
・玉ねぎ 1/4個
・セロリ 5cm
・ケイパー(塩漬け) 5g
・有塩バター 10g
・白ワイン 50mL
・生クリーム 50mL
[A]
・パルミジャーノ・レッジャーノ(すりおろし) 大さじ4
・スモークチーズ(粗みじん切り) 20g
・塩 小さじ1
・こしょう 少々

■つくり方

(1) 鍋に発芽玄米と水3カップを入れ、10分ゆで、ざるに上げる。

(2) アスパラガスはかたい根元を手で折り、穂先を7cmほど残して残りは粗みじん切りにする。玉ねぎも粗みじん切り、セロリは小口切りにする。ケイパーは塩を水で洗い流し、粗く刻む。

(3) 鍋に3カップの湯を沸かし、塩小さじ1/2を加え、(2)のアスパラガスをざるに入れたまま3分ゆでて取り出し、冷水をかける。ゆで汁はそのまま温めておく。

(4) 鍋にバターを入れて中火にかけ、バターが溶けたら玉ねぎとセロリを3分炒める。残りの塩を加え、ふたをして弱火で5分蒸し煮にする。

(5) (4)に(1)を加えて2分炒め、白ワインを加えてアルコール分を飛ばし、(3)のゆで汁の半量を加えて中火で10分煮る。

(6) (3)のアスパラガスの粗みじん切り、ケイパー、残りのゆで汁を加え、中火で10分煮る。生クリームを加え、水分を飛ばす。火を止め、[A]を加え、塩(分量外)、こしょうで味をととのえる。器に盛り、アスパラガスの穂先を飾る。

「いちごとミントのフレーバーウォーター」のレシピ

■材料とつくり方(2人分)

 ボトルまたはピッチャーに2~3等分に切ったいちご4~5個、ペパーミント2~3本を入れて水3カップを注ぎ、常温で1時間おく。

2021.03.11(木)
Text=Noriko Tanaka
Photographs=Aya Sunahara
Styling=Mariko Nakazato
Cooperation=AWABEES、UTUWA

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※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

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