若々しい声を手に入れる声帯の筋トレ
「声帯そのものは筋肉ではありませんが、音程を取るには周りの筋肉によって声帯を伸縮させることが不可欠。加齢とともにその筋肉が衰えると、高い声が出しづらくなってしまうのです」(鳥山さん)
「い」の音で、できるだけ高音を出してみましょう
「い」は、一番声帯が張る音。この時、口先だけで声を出すのではなく、鼻から大きく吸って、鼻の奥のほうで響かせるように声を出すのがポイント。
それでは、効率よく声帯を伸縮させる筋肉を鍛えるトレーニングを動画で一緒にやってみましょう！
(1) 一番声帯がピンと張る「い」の音を高音で出す
(2) 地声で一番声帯がゆるむ「の」の音を出す
(3) 「のいのいのいの〜」と交互に繰り返す
(4) 段々スピードアップしながら繰り返す
このとき、あごを使うとのどに負荷がかかるので、上下の歯をつけたまま行うのがおすすめ。毎日続けるうちに声に張りが出て、高音が出しやすくなるのが実感できるはずです。
トレーニング以外にも「普段から水をしっかり飲んで喉を潤すこと、タンパク質やビタミンCなどの栄養をしっかり取り、体の内側からコンディションを整えることも若々しい声を保つために効果的」(鳥山さん)なのだそう。
声はもちろん、これらは美容にもいいことなので、ぜひ取り入れたいですね！ 高音が綺麗に響く若々しい声は、マスク越しでも相手にも自分にも聞き取りやすく、電話など声によるファーストコンタクトでの印象アップにもつながります。ぜひ、新しいエイジングケアのアプローチとして、お試しください。
●教えていただいたのは……
鳥山真翔(とりやま・まなと)さん
子役として数々のドラマや映画等に出演。その後、ゴスペルシンガー、ディレクターとしてプロ活動を行う。現在は『人の声がどこで響いているのかが、色で見える』という特殊な共感覚を生かし、ボイストレーナーとして活躍。独自で生み出した表情筋と発声の深い関係を説く『美顔ボイトレ』が話題となり、メディア出演も多数。
DVD『「美顔ボイトレ」～声を出すたび美しく～』
ボイストレーナーである鳥山真翔氏考案による、美容効果を期待させるメソッドがDVDに。「声を出すたびに美しくなる」をコンセプトに、ほうれい線、たるみ、声の若返りなどの効果も期待できるエクササイズ、トレーニングを紹介。好評発売中！
鳥山真翔の美顔ボイトレ
2021.03.11(木)
Text＝Kyoko Murahana
Photographs & Videograph＝Kiichi Matsumoto
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