旬の苺が見せてくれる新たな表情
◆1皿目:苺のガスパチョとリコッタチーズ、ニシンのトースト添え
苺とトマトを合わせたガスパチョは、濃厚な果実の甘酸っぱさ。香りがよく、華やかなコースの始まりを演出してくれる。
合わせるのは「マム グラン コルドン」。特殊な製法で作られたリボンを彫り込んだ美しいボトルから注がれる黄金色の泡から、もぎたてのフルーツ、そしてほんのりカラメルの香りが立ちのぼる。
「スペシャルなディナーですから、ひと皿目から気分を盛り上げていただきたい。そこで、カラフルなガスパチョを、ベリーカラーのガラス製プレートに盛りつけます。スガハラガラスらしい流線形が美しく、春に使いたくなるプレートです」(松本一平シェフ)
王道のシャンパーニュと、食欲が増す甘酸っぱくて香りのいい春のひと皿に、期待は高まるばかり。
◆2皿目:鴨胸肉と苺のロースト スパイスの香り
メインの肉料理は鴨。
「もともと、鴨肉とベリーを合わせるのはフランスの伝統的な手法。ロゼのベリー香を組み合わせることで、果実の深みを演出しました」(松本シェフ)
まさに真っ赤なバラ、ロゼカラーに火が入った鴨肉は、ジューシーで鮮烈。サーモンピンクに輝く「マム グラン コルドン ロゼ」が見た目にもぴったりだ。
フレッシュな苺やスグリのアロマに、バニラのような甘い香りもふくよかに広がり、肉のおいしさを引き立てる。
「メインの鴨肉なら赤ワイン、と思われがちですが、こちらのシャンパーニュはピノ・ノワールが主体で力強さがあるから鴨肉にも合います。春先はこんな軽やかな組み合わせはいかがでしょう」(松本シェフ)
2021.03.01(月)
文=CREA編集部