「おっさんずラブ」をはじめとした、数々のドラマや舞台に出演し、注目を浴びている女優の伊藤修子さん。
大の香港好きとしても知られている伊藤さんが偏愛する、“東京で味わえる”至極の香港グルメをご紹介します。
◆三茶酒家 香港バル213[三軒茶屋]
![香港に想いを馳せつつ、現地の味にご満悦な伊藤さん。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/c/3/-/img_c3553c4ebf72868db0db7237857f90d5118143.jpg)
今回、ご紹介したいお店は、東京・三軒茶屋にある「三茶酒家 香港バル213」です。
「三角地帯」と呼ばれる、飲食店がギュッと集まったディープなエリアに佇むこちらのお店。最初は、そのノスタルジックな雰囲気が気になり、訪れました。
あくまで香港「風」のバルなのかと思いきや……現地感が溢れるメニューがずらりとラインナップされていて、都内では中々お目にかかることのできない、あれやこれやの本場の味に感動の連続でした!
![「三茶酒家 香港バル213」の店内。レトロな雰囲気が、まるで香港にいるかのような気分にさせてくれます。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/2/c/-/img_2c779aded09d1d2694b7fbc82bc6f3cb119959.jpg)
ぜひ、CREA WEBの読者の皆様にも、この味をご紹介したく、お気に入りのメニューをとことん食べ尽くしてきました!
●特製海老ワンタン麺
![「特製海老ワンタン麵」850円。細い麵が特徴の人気No.1メニュー。※撮影の都合上、ワンタンを麺の上に乗せていただきましたが、実際は麵の下に沈んでいます。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/3/2/-/img_322cd1d9471135b8585a58a360eba24b112002.jpg)
まずは、細く弾力のあるちぢれ細麺の香港麵がとても美味しい「特製海老ワンタン麵」。訪れたら、絶対にオーダーしたい逸品です。
見た目も味も、香港で実際に提供されているスタイルに非常に忠実で、一気に香港にトリップしている気分になれること間違いなし!
短時間でサッと茹でた麺は、軽食感覚でスイスイと箸が進みます。麺が伸びないうちに、急いで食べるのがポイントですね。
![つるつるっと軽快に箸を進める伊藤さん。本場に忠実なスタイルに大感動!](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/2/8/-/img_2847f7084d22d189df516df5ea17e3e6136290.jpg)
ゴロっとした海老が贅沢に入ったプリプリのワンタンも、食べごたえ十分で美味。更に、味わい深いスープが麺と絡み合って、胃の中に染み渡ります。
これぞ、「至福のメニュー」と言っても過言ではありません。ぜひ、皆様にも味わっていただきたいです!
●スイスチキンウイング
![「スイスチキンウィング」980円。鶏の手羽先を中華スパイスで煮込んだ香港名物。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/7/a/-/img_7aa1172aef1b1d99ddfbd4991c203c2399977.jpg)
お次は、真っ黒な見た目がインパクト大の「スイスチキンウィング」です。
こちらは取材時に初めていただいたメニューなのですが、中華スパイスや色の濃い老抽(中国のたまり醤油)などで、甘くこってりと煮込まれた深みのある味に、すっかり虜になってしまいました。
![お箸で簡単に切れるほどに柔らかく煮込まれた手羽先を、じっくりと味わう伊藤さん。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/e/c/-/img_ecda89a9d748dc3f5712c000ebe006e2141593.jpg)
一見、洋風のメニューにも見えましたが、実際に食べてみると、完全に中華テイスト! 鼻に抜ける漢方の香りが、またも香港にいる気分にさせてくれます。
そして更に食べ進めていくと、なぜか白いご飯が欲しくなる……。そんな、日本人好みの味になっています。
![あまりの美味しさに、思わず素手でかぶりつき!](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/d/3/-/img_d3d4bfaad94b2014ec286efe47ed5aa9129401.jpg)
ところで、こちらの気になるメニュー名。スイスと関係があるのかな? と思ったのですが、実際は全く関係ないそうで(笑)。
ウエイターが「スイートチキンウィング」と説明したのを、お客さんが「スイスチキンウィング」と聞き間違えて、そのまま広めてしまった説があると伺いました。もしそれが本当なら、面白いですよね!
●芥蘭 茹でオイスターソース
![「芥蘭 茹でオイスターソース」620円。茹でた香港野菜をオイスターソースにつけて。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/d/1/-/img_d12319edf6e73b51da85532b0923962795627.jpg)
そして、日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、香港野菜の「芥蘭(ガイラン)」を使っているのが、こちらのメニュー。これも「まさに香港!」というひと品です。
「芥蘭」は「チャイニーズケール」とも呼ばれている、とても歯ごたえのある野菜で、その食感とほのかな苦みは唯一無二。現地を思い出させてくれる最高の食材です!
日本にある食材だと「スティックセニョール(茎ブロッコリー)」に近いのですが、「芥蘭」に比べるとやや物足りなさを感じてしまいます……。
シャキシャキした茹で具合も抜群で、オイスターソースにぴったり。ひと皿ぺろりと完食してしまいました。お野菜不足もこれで解消できますね!
また、香港の飲食店とは違って、食べやすい長さにカットされているのも嬉しいところです。
2021.01.31(日)
文=伊藤修子
撮影=佐藤 亘