華美ではない、凜とした大人の女性へ贈るブーケ

 手前の黄色い花が蘭の一種で人気の「ミディファレノ」。その奥の薄いピンクの花が「セルリア」、開く前の「オリエンタルリリー」も大人っぽさを演出。

 完成した時、贈る側にもサプライズ感があるのがブーケの魅力。

より長く花を楽しみたい人に贈るスワッグ

 生花やグリーンでつくったフレッシュスワッグも人気の贈りもの。壁に飾っておけばそのままドライフラワーになる過程が楽しめる。

「アスプレニフォリアは乾くにつれて緑の葉がシルバーに。変化を楽しめるのもスワッグのいいところ。直射日光を避け、風通しの良い所に飾って」

ひとつあると様になる花器を贈る

 花器は口がシェイプされていると花が動きにくく、少量でも形が決まりやすいのだそう。

「たとえばダリアなら深い水、カラーやガーベラは浅い水など、花によって適した水の深さが違うので、花に合わせて小さめの花器をコーディネートして贈るのもいいですね」

音空花店

レトロ感たっぷりで店主の川瀬さんの好きなものだけが集まる。常時20種類ほどの花の中にはオーストラリアなど南半球のワイルドで印象的な「ネイティブフラワー」も多数。時々変わるインテリアも訪れる楽しみのひとつ。

所在地 東京都世田谷区経堂5-29-1 
電話番号 03-6413-5587
営業時間 13:00~18:00 
定休日 不定休
https://otosora-hanaten.com/
※営業時間の詳細はHPかInstagramで確認を。

●推薦してくれたのは……
川瀬涼子(かわせりょうこ)さん

音空花店店主。美大を卒業後、映像関係の仕事に携わる。2018年、子どもの頃からの夢だった花屋に。独自性のあるセレクト、ブーケづくりにファンが多い。
▶嬉しかった贈りもの MoMA×フランク・ロイド・ライトの美しい栞と、読みたかった本。

※掲載のデータは2020年11月24日(火)現在のものです。
※無休と表示してある場合も、年末年始などは休みのこともあります。
※コロナ禍により、営業時間などが変動する場合もあります。事前に各店へご確認ください。

日常にうるおいを
花と緑を君に

2021.01.09(土)
Text=Yoko Maenaka(BEAM)
Photographs=Wataru Sato

CREA 2021年1月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

贈りものバイブル

CREA 2021年1月号

特別な一年に想いを伝える
贈りものバイブル

特別定価900円

思いもかけない日々となった2020年。いつもと違う毎日のなかで新しい習慣ともなんとか付き合ったり、戸惑うこともあったと思います。思い通りに会えない日々が続いても、贈りものという形で気持ちを届けたい――。誰もが頑張った一年と、新しい明日に贈る、感謝とご褒美、ときどきエール。いろいろな想いをギフトにして届けます。