生き生きとした花やグリーンの贈りもので疲れた心をちょっと元気に。
今の気分にぴったりな花とグリーンの選び方に加え、長く楽しむコツを、人気ショップの店主に教えてもらいました。
ブーケのオーダーはイメージを伝えればOK

都心から離れた閑静な住宅街にある「a」には、店主の川瀬涼子さんが選んだシックで大人っぽい色みの花が並ぶ。
「贈りもののブーケのオーダーも多いですが、近頃多いのは『気持ちだけでも前向きになってほしいから明るい色みで』というリクエストです。
人気なのが『ミディファレノ』という蘭の一種で、色の種類が多く、蘭独特のグロテスクさを残しながら可愛らしさもある。一輪でもサマになり、日持ちするところも喜ばれています」(川瀬さん、以下同)

ブーケをオーダーする際は「大人っぽく」「明るい色を入れて」程度のリクエストでOKという。
「あとはその日コンディションのいい花材を選んでもらい花屋にお任せするのが理想。その意味で自分とセンスの合う花屋を知っておくといいですね。可能なら贈る相手の雰囲気に合わせてタイプの違う店を使い分けるのもいいと思います」
さらに花を長持ちさせるコツをひとつ。
「花によって適した水の量が違うので、ブーケも数日たったら花ごとに小さな花瓶に分けて挿しておくと日持ちしますよ」
2021.01.09(土)
Text=Yoko Maenaka(BEAM)
Photographs=Wataru Sato
CREA 2021年1月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。
この特集の掲載号
CREA 2021年1月号
特別な一年に想いを伝える
贈りものバイブル
特別定価900円
思いもかけない日々となった2020年。いつもと違う毎日のなかで新しい習慣ともなんとか付き合ったり、戸惑うこともあったと思います。思い通りに会えない日々が続いても、贈りものという形で気持ちを届けたい――。誰もが頑張った一年と、新しい明日に贈る、感謝とご褒美、ときどきエール。いろいろな想いをギフトにして届けます。