生き生きとした花やグリーンの贈りもので疲れた心をちょっと元気に。

 今の気分にぴったりな花とグリーンの選び方に加え、長く楽しむコツを人気ショップの店主に教えてもらいました。

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ライフスタイルに合わせたグリーン選びを

 おしゃれな人へ贈るなら、センスのいいグリーンも一案。感度の高い人々が支持するグリーンショップ店主、仁さんにギフト向きの植物を尋ねてみた。

「大きなグリーンは日当たりや風通しなどの条件が必要なので、相手の部屋の様子がある程度わかっていたほうがいいですね。その点小さな鉢やサボテンなどの多肉植物は贈りやすいと思います。

 多肉系は水やりの手間が最小限だからひとり暮らしで出張が多い人にもぴったり。男性はオブジェ感覚で楽しんでくれます。

 ちょっと差をつけるなら盆栽も。鉢と枝がつくる“間”を楽しみ愛でるものだからインテリア好きな人に喜んでもらえますよ」(白田さん、以下同)

 グリーンの品種によって日当たり、水やりなどの仕方が違い、それは熱帯や温帯など原産地の環境によるものという。

 贈る時に原産地の話などもできれば会話が広がり、楽しそうだ。また、万が一枯らしてしまっても落ち込む必要はないと白田さん。

「失敗から学べることはたくさんあります。贈った相手にもなるべく気軽に楽しんでほしいですね」

見栄えがする大き目グリーンは引っ越し祝いに

◆ブラッサイア

 オーストラリア、ニューギニア原産。濃い緑色の大きな葉がダイナミックに茂り、広いリビングなどでも見栄えがする。

 大きめの鉢は引っ越し祝いなどにも喜ばれる。日当たりのいい室内で育て、生長が緩慢になる冬場は水やりの回数を減らすのが元気に育てるコツ。

スツールや棚の上に置いて美しい姿を楽しめる

◆シュガーバイン 

 ツルが長く伸び、葉っぱが垂れ下がる姿が優雅。キッチンカウンターや部屋のコーナーに置いたスツールの上、棚の上などに置いて美しい姿を楽しめる。

 直射日光を避け、明るい室内に置いて。水やりは控えめにして、土の表面が乾いていたらたっぷりと。


2021.01.11(月)
Text=Yoko Maenaka(BEAM)
Photographs=Wataru Sato

CREA 2021年1月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

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思いもかけない日々となった2020年。いつもと違う毎日のなかで新しい習慣ともなんとか付き合ったり、戸惑うこともあったと思います。思い通りに会えない日々が続いても、贈りものという形で気持ちを届けたい――。誰もが頑張った一年と、新しい明日に贈る、感謝とご褒美、ときどきエール。いろいろな想いをギフトにして届けます。