海を眺めていたら水面からポコッとカメの頭が!

 島で唯一遊泳できるビーチは、フェリーの港から集落を突っ切った、東側の「あがり浜」。

 遠浅の海を前にした約700メートルのビーチは、左右に山々が折り重なって続いています。ここは毎年恒例、100年続く水上運動会の会場でもあります。

 あがり浜でぼーっと海面を見ていたら、水面からポコッとカメの頭が!

 それからもあっちでポコッ、こっちでポコッ、息継ぎのために顔を覗かせたカメの姿を1~2分の間に6匹も見かけました。

 渡名喜島には海ガメが多く生息しています。島の西側のユブク浜は海ガメの産卵地でもあります。時期によっては、イルカやクジラも出没するとか。

 渡名喜島はシーズンによっては、那覇から日帰りもできます。けれど、島での滞在時間はわずか4時間。

 美しい集落の風景と自然を満喫するには、やっぱり物足りません。

 それに朝起き会とフクギ並木のフットライトは、滞在した人だけが見られる、特別な光景です。

渡名喜島

●アクセス 那覇の泊港からフェリーで約2時間
●おすすめステイ先 赤瓦の宿ふくぎ屋
電話番号 098-989-2990
http://tonakijima.jp/?page_id=122

古関千恵子 (こせき ちえこ)

リゾートやダイビング、エコなど海にまつわる出来事にフォーカスしたビーチライター。“仕事でビーチへ、締め切り明けもビーチへ”をループすること1/4世紀あまり。
●オフィシャルサイト https://www.chieko-koseki.com/

Column

古関千恵子の世界極楽ビーチ百景

一口でビーチと言っても、タイプはさまざま。この広い世界に同じ風景は一つとして存在しないし、何と言っても地球の7割は海。つまり、その数は無尽蔵ってこと? 今まで津々浦々の海岸を訪れてきたビーチライター・古関千恵子さんが、至福のビーチを厳選してご紹介します!

2020.12.22(火)
文・撮影=古関千恵子