#211 Tonaki Jima
渡名喜島(沖縄県)
![伝統的な家屋に滞在できる「赤瓦の宿ふくぎ屋」。©渡名喜村](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/c/b/-/img_cb5d774105aa27db693d7e9b3e456909243287.jpg)
渡名喜島は、沖縄に2カ所しかない重要伝統的建造物群保存地区。
もうひとつは竹富島ですが、そちらに比べて観光客の数がぐんと少なく、そのおかげか、“沖縄の原風景”をよりリアルに感じられる島です。
渡名喜島は沖縄本島の那覇から北西に約58キロ。西に久米島、北に粟国島、南東に慶良間島の島々を結ぶと、だいたい真ん中に位置します。
![里御嶽から見た「あがり浜」。集落の両側は山が連なっています。約6000年前、集落のあったエリアは海で、運ばれてきた砂が堆積し、約3500年前から人が住み始めたと言われています。©渡名喜村](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/f/a/-/img_faad00a2f0568db8c2fa8641bf1b51f7160126.jpg)
那覇の泊港-渡名喜島―久米島行きのフェリーを利用して約2時間。島に近付くにつれ、ギザギザとした山並みが見えてきます。
フェリーが離発着するのは、島で唯一の集落。350人弱が暮らす、日本で2番目に小さな自治体です。
![集落の東側にあるあがり浜。沖縄の方言で“あがり”とは、太陽が上がる“東”の意味。©渡名喜村](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/c/b/-/img_cbefb3aab7fca86cdd6ae59fff659fe7120040.jpg)
![琉球石灰岩はあまり見かけず、集落以外は急峻な地形。島の北部と南部とでも地質が異なります。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/8/2/-/img_82f9c247e1f2b4136ad090940f6307c2183646.jpg)
2020.12.22(火)
文・撮影=古関千恵子