次作も恋愛要素を入れたい。すべては恋愛のおかげ、という気持ちがある
――物語を通して精神的な純愛に徹していますが、純粋であることは意識していたんですか?
それは意図してやったことです。
僕自身、そういう話が単純に好きですし、読後感を大事にしたかったので、爽やかなまま終わることを意識しました。
――物語の結末を、あんなふうにしたのは?
登場人物のふたりがこうなったっていう結末を、ちゃんと描きたかっただけですね。
――今後も小説は書き続けますか?
書きたい題材はあります。(完成までに)4年かかったので、次回取り掛かるとなると6年くらいかかってしまいそうですけど、やるからには本気でやらなあかんと思っているので、時間をかけてたっぷりと書きたいですね。
もちろん、次も恋愛要素は必ず入れたいと思っています。すべては恋愛のおかげ、という気持ちがあるので。
2020.11.15(日)
文=高本亜紀
撮影=平松一聖