美しいビーチへの入り口 “とぅぶり”が島には30以上も!

 マラソン大会も開催される周回道路は約16キロ。道路脇のあちこちで見かける看板は、地元の言葉で“とぅぶり”というビーチへの入り口を示しています。

 島の人は貝拾いや漁に出発する場所を、とぅぶりの名前で呼びます。そんなとぅぶりが島内には30あまりを数え、あちこちからビーチへ出られます。

 いちばん人気のビーチは、ふるさと海浜公園。白砂の美しさはまるで漂白したようで、サラサラ。タカラガイやイカの甲羅も落ちています。海は光を閉じ込めたようなライトブルー。正面の沖には平坦な水納島が、水平線に滲むように浮かんでいます。“沖縄の離島”で思い描く、ピースフルな光景です。

 トイレやシャワー、駐車場などの施設が整っているのも、ふるさと海浜公園のありがたいところ。バーベキューもでき、おまけに子供が喜ぶ遊具もあり、島内外の人の憩いの場のようです。

2020.09.26(土)
文・撮影=古関千恵子