郷土料理こそがイタリア料理の真髄!
イタリア各地方の郷土料理や、マンマが工夫して作った料理を研究している齊藤奈津子さんが、家でも出来る簡単なイタリア料理をご紹介します。
イタリアで冷製パスタといえば ショートパスタ
毎年、6月頃から夏らしい気候になるイタリア。
市場や八百屋さんにも、目の覚めるような真っ赤なトマトやナス、メロンやスイカなどが出回り、食卓も夏の食べ物へと変わっていきます。
パスタも同様に、クリーム系など重いソースより冷製パスタが好まれます。
日本で冷製パスタといえば、トマトを使ったカッペリーニが有名ですが、イタリアではロングパスタよりもショートパスタに色んな具材を合わせる事が多く、サラダのようにして食べます。
今回は、そんな冷製パスタのなかでも、旬のメロンを使った「生ハムとメロンのパスタ」をご紹介します!
イタリアのメロンは、オレンジ色の果肉で日本の夕張メロンにとても近く、日本円で1個300~400円くらいで買えることもあって、とても人気があります。
熟したメロンと塩気の強い生ハムの組み合わせは夏の王道の食べ方で、昼から白ワインと合わせたりして、イタリア人は毎年楽しみにしています。
そんな「生ハムとメロン」ですが、今回はパスタに合わせます! 白ワインやビールとの相性も良いので、ぜひ休日のちょっと贅沢なランチタイムなどに、ご自宅で試してみてはいかがでしょうか。
「生ハムとメロンの冷製パスタ」のレシピ
■材料(2人分)
・ペンネ(ショートパスタなら何でもOK):120g
・生ハム:3枚
・メロン:1/4玉
・ルッコラ:1束
・レモン汁:大さじ1
・オリーブオイル:大さじ3
・塩こしょう:適量
■作り方[所要時間:20分]
(1) メロンは皮と種を取り、2センチ角に切る。
(2) 生ハムは食べやすい大きさに切る。
(3) ルッコラは3~4センチ幅に切る。
(4) 鍋に湯2リットル(分量外)を沸かし、20gの塩(分量外)を入れてペンネをゆでる。袋の表示時間よりも1分30秒前にざるに上げて湯を切り、流水で洗った後、しっかりと水けを切る。
(5) ボウルにペンネと(1)~(3)を入れ、レモン汁、オリーブオイル、塩こしょうをしてよく和える。
★Point
・ルッコラがない場合は、ベビーリーフでもOKです。
・生ハムの量は好みで調整してください。
・生ハムの塩気があるので、塩はあまり振りすぎないようにしてください。
・30分ほど冷蔵庫で冷やしてから食べるのもおすすめです。その場合はパスタが乾燥しないように、しっかりとオリーブオイルを回しがけてくださいね。
齊藤奈津子(さいとう なつこ)
イタリア料理研究家。TVディレクターとして様々なジャンルのテレビ番組を制作するうちにイタリア料理の素晴らしさに目覚め、2009年、イタリア料理研究家1級を取得し翌年イタリアのフィレンツェへ料理留学。帰国後、イタリア各州の郷土料理を紹介する「イタリア家庭料理教室180℃」を開業。イタリアの食文化、そしてチョコレートを広める活動を続けている。インスタ:@natsukosaito0104
Column
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2020.08.06(木)
文=齊藤奈津子
撮影=佐藤 亘