イタリアの定番アンティパストといえばコレ!
イタリアの定番アンティパスト(前菜)「クロスティーニ」。
クロスティーニは「小さいトースト」という意味で、トーストしたバゲットの上に、野菜やペーストなど、好きな具材をのせて食べる前菜。日本でも広く知れ渡っています。
イタリアで最も有名なクロスティーニというと、トスカーナ地方の「鶏レバーのペースト」。
トスカーナで前菜盛り合わせを頼むと、必ずと言っていいほど付いてきます。
ちなみに、同じような料理に「ブルスケッタ」という食べ物もあるのですが、その違いは見た目では分かりにくく、イタリア人の見解も様々。
私も現地で色んな人に聞きましたが、「パンの種類の違い」「パンの厚さの違い」「上の具材の差」などかなり曖昧で、人によってブルスケッタと言ったりクロスティーニと言ったりマチマチでした。
ますます気になり、実際に色々な場所で「ブルスケッタ」と「クロスティーニ」を食べましたが、「ブルスケッタ」は細かく切ったトマトがのっていたり、オリーブオイルがかかっているだけだったりと、シンプルなものが多く、一方「クロスティーニ」は比較的具材が自由でした。
ということで今回は、小さなパンに好きな具材を自由にのせる「クロスティーニ」を5種類ご紹介したいと思います!
#01「ズッキーニとレモンのクロスティーニ」の作り方
夏野菜の代表格ズッキーニ!
癖もなく、色んな料理に取り入れられる万能野菜です。
オリーブオイルで炒めるなど、油との相性も抜群ですが、実は生でもとても美味しいんです。
そこで今回は、ズッキーニを生のままレモンとオリーブオイル、そしてミントで軽くマリネしてクロスティーニにします。
■材料(2人分)
・バゲット:4~5cm
・ズッキーニ:1本
・レモン汁:大さじ2
・にんにく:1/2片
・オリーブオイル:大さじ2と1/2
・ミントの葉:7〜8枚
・塩こしょう:適量
■作り方[所要時間:40分]
(1) バゲットは約1センチ幅に切り、トーストする。
(2) ズッキーニは6枚ほどピーラーで縦にスライスし、キッチンペーパーで水気を拭き取る。
(3) にんにくはスライスする。
(4) バットにレモン汁、オリーブオイル、塩こしょうを入れてよく混ぜ、マリネ液を作る。その中に(2)を並べて、(3)とミントをかける。
(5) (4)を約30分冷蔵庫で冷やしてから、バゲットの上に並べる。
★Point
レモン汁やミントの量は好みで調整してください。
ズッキーニのマリネは、タッパーなどに多めに作り置きしておいて、常備菜にするのもおすすめです。
2020.08.13(木)
文=齊藤奈津子
撮影=佐藤 亘