酒とタバコを嗜む ゆるくてアツい凸凹バディ
●ドラマ「ハロー張りネズミ」
人情とおせっかいを売りにした探偵事務所には“ハリネズミ”こと七瀬五郎(瑛太)とその相棒の“グレさん”こと木暮久作(森田剛)がいる。
女に弱く情に厚いゴローと、涙もろいが嘘の上手いグレ。酒とタバコを手に「いい女だな~」なんて言い合うふたりの男臭さが癖になる。
どこか昭和の香り漂う、軽快な一話完結型。
ハロー張りネズミ
出演 瑛太、深田恭子、森田 剛、山口智子ほか
価格 Blu-ray-BOX 24,000円、DVD-BOX 19,000円
発売元 TBS
販売元 TCエンタテインメント
【ミニコラム】
この俳優にブロみを感じる
名前を見つけると、ブロ展開を期待してしまう俳優がいる。
例えば松田龍平。映画『探偵はBARにいる』『まほろ駅前多田便利軒』に加え、青春ブロマンス映画の金字塔『青い春』に出演。
多くを語らず含みのある姿には、想像を搔き立てられる魅力がある。想像の余白で膨らむブロマンスはハードボイルドな雰囲気と親和性が高いのだ。
一方、岡田将生が演じる男はいつもちょっとかわいそうだが、男同士を取りなすのが非常にうまい。
ドラマ「ゆとりですがなにか」をはじめ、「ST 赤と白の捜査ファイル」「不便な便利屋」など、社会性の薄いキャラに囲まれて、右往左往しながら物語を導く姿にキュンとする。
いい男の半泣き姿といえば、瑛太も素晴らしい振り回され役だし、菅田将暉は不器用な男に寄り添う天才だし、神木隆之介は……と語り出すとキリがない!
●おすすめしてくれたのは……
小西 麗(こにし うらら)さん
ライター/エディター。ブロマンスにまつわる英語論文のほぼ全てに目を通したアカデミックブロマンサー。目覚めはドラマ「SHERLOCK」。ゆるゆる系が好みで最近はドラマ「凪のお暇」の恋敵コンビに癒されている。
“ブロマンス”を堪能する
映画&ドラマ
2020.05.22(金)
文=小西 麗
この記事の掲載号
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