台湾の饒河街夜市での鳥卦(神鳥占い)が“当たる!”と評判の悟明老師。実はあらゆる占術に精通していて、台湾ではメジャーな紫微斗数での鑑定も行っています。
そこで、日本の読者のために、毎月の世相を紫微斗数で読み解いてもらうことに。ここでは大局をみる際に使われる「天下第一盤」で占います。
【2020年5月】悟明老師が占う「世界の空気」
気持ちが塞ぎ込みがちな日々が続き、明るい兆しをお伝えしたい気持ちはやまやまですが、5月の星回りも明るくはありません。
世界中で新型コロナウイルスの感染拡大が続き、すべてのヒト、コト、モノが停止した状態になりそうです。
経済面では、あらゆる業種において、資金力のない組織は持ちこたえられそうになく、倒産のニュースが絶えないひと月になる雲行きです。
人々の不安や恐怖感、緊迫した空気は日ごと高まり、皆がそれぞれに心の平安を保つ努力をしないと、市民レベルでの小競り合い、果ては暴動など、新たな脅威が生まれかねません。
治安が悪化するなか、万が一、天災が起きたなら……本当の“世界の終わり”を見ることになってしまいます。
この時期、問題の震源地を象徴する“忌”があるのはアメリカです。
その対局にあり、大きな影響を受けるのは中国で、この2つの大国の難局が過ぎれば、コロナ禍の状況が変わると考えられます。
よって、感染被害のピークは、アメリカに“忌”がある5月いっぱいで、それ以降は少しずつ収まりを見せるのではないかと見ています。
ただ、5月は運命の岐路にあり、良い方向に転ぶとは限らないので、国家はもちろん、個人としても、イチカバチかの大きな賭けに出ないほうがいいでしょう。
各国の様子を見ていくと、破産や倒産、失業が最も多くなりそうなのがアメリカです。
いち早くロックダウンを講じたヨーロッパは、災いを吉に変える福星である“右弼”と“左輔”に守られるため、5月には落ち着きをみせると考えられます。強力な助っ人が現れる可能性もあります。
ただ、お年寄りの神様である“天機”という星もヨーロッパに留まっており、高齢の感染者は天に召されやすい時期でもあるので、手放しでは喜べないひと月といえるでしょう。
ヨーロッパの中で一番の安定を見せるのがロシアです。
衣食住の満足“口福”を象徴する星“巨門”が来ているので、食料をはじめとした生活物資は十分に供給されると見られ、たとえ感染が広まったとしても、パニックなどは起きにくい様子。
ただし、ここで調子に乗って余計な行動に出たりすると、アメリカとの関係に問題が生じ、要らぬ混乱を招くことになるでしょう。
また、このところ、世界のあちこちで、○○王と呼ばれるような人材が次々と逝去していますが、この傾向は今年いっぱい続きそうです。
これは、本来は福星である“天同星”に“忌”がきているせいで、今年は○○王と称される各界の重鎮がダメージを受けやすいとき。
運悪く新型コロナウイルスが蔓延する時期と重なったため、より多くの著名人が重篤化する結果になっているように感じます。
2020.05.01(金)
文=堀 由美子