肋骨ゾーンが上がると若返る!
続いては、上半身の姿勢作りを教わりました。
先生によると、美しくラクに歩くためのポイントはズバリ、肋骨周りの位置を上げること。
「腕を上げると、バストやあばら骨についている肉などの“肋骨周り一帯”も、一緒に上がりますよね。
その後、腕を下げると、そのゾーンごと一緒に下がると思います。
実は、バストもあばら横のお肉も、腕を上げた時にある位置が、そもそもの位置なんです」
なんと!
だとすると、バスト位置がだいぶ下がっています……。
「そうですよね。バストって、年々下がるといいますが、どれくらい下がっているかは、腕を上げてみると確認できますよ」
なるほど、バストが下がっているとは、うすうす察知していましたが、こんなにも下がっていたとは衝撃です。
皆さまもぜひやってみてほしいのですが、片手を上げて鏡で見ると、より「違い」がわかります。
もっと知りたい方は、裸で行ってみるのもいいかもしれません。バストトップの位置のずれが目で見てしっかりわかります。
実はバストだけでなく、肋骨周り全体が加齢によって下がってくるのだとか。
そして、肋骨周りが下がると、呼吸が浅くなったり、上半身を支えづらくなって、股関節の負荷が大きくなってしまったりするそうなのですが、
「股関節の負荷が大きくなると、足が持ち上がりづらくなるので、歩きやすさにも影響します。そこで、オススメしたいのが、たけのこポーズです」
たけのこポーズとは、左右の手先を絡めたら、たけのこのように、にょきにょきと腕を上げていくもの。
「このポーズが秀逸なのは、骨格にアプローチするところです。あばらを手で支えて歩くと、コルセットをつけたように、歩くのがラクに感じられるのですが、それは肋骨周り一帯が本来の位置に戻されるからなんです」
では、教えていただきましょう。
【たけのこポーズ】
1:両腕をまっすぐ前に出す
2:左右の手を絡ませて、両腕を上げる
3:さらにきゅきゅっと上に伸ばす……を2回くらい行い、「肋骨周り一帯(肋骨ゾーン)」を上げた状態で固定させる
4:この位置が上がります
※1~4までを3回繰り返し、肋骨周り一帯が上がったなと感じたら、手を下ろして歩き始める。
実際に、ポーズを行って歩いてみたのですが、我ながら姿勢がよくなったと感じました。ちなみに手を上げたまま歩いてみても、軽さを実感することができすよ。
……以上、今回の教えをまとめると、
① 足(フット)全体をしっかり使う
② 歩く前に、骨盤周りを安定させる
③ たけのこポーズで肋骨周り一帯(肋骨ゾーン)を若い頃の位置に戻す
……この3つがウォーキングではとても有効だとわかりました。
もちろん、もっと様々なノウハウはあるのでしょうが、ひとまずこの3つを押さえると、歩き方がかなり向上します。
「たけのこポーズで改善できる肋骨ゾーンの位置については、3センチが上がると、5歳若返って見えると言われます」
と、みのわ先生。
正しい姿勢とウォーキングで、美しさと若さを取り戻していきましょう。
Column
にらさわあきこの日々是実践美容道
新人美容研究家のにらさわあきこが取り組む美容道。アラフォー超えて、本格的に真剣に取り組むことになった「美容体験」や「美容習慣」の考察記。
2020.04.12(日)
文・撮影=にらさわあきこ